OB・OGの紹介

河合塾美術研究所出身で、さまざまな領域で活躍されている、先輩方からのメッセージです。
美術・デザインを学び、どのような仕事や活動をしているのか?受験時代の思い出は?
一人ひとりの生き方が“作品”のように魅力的なものです。

平井 晴香 さん

油絵専攻

画家

平井 晴香 さん

田中 藍衣 さん

日本画専攻

画家・河合塾美術研究所講師

田中 藍衣 さん

花房 さくら さん

彫刻専攻

彫刻家

花房 さくら さん

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学ぶことは美術で生きていくための糧となります。

私はドイツのベルリンでフリーランサーとしてアーティスト活動をしています。自身の表現を求めて、愛知から東京、さらにはドイツと活動の場を変えてきました。絵を描き続けることだけを考えて、気づいたら海外にいるという感じですが、ここに来るまでには、本当にたくさんの方々にアドバイスや応援をいただき、お世話になりました。
20年近く前になりますが、河合塾には中学生の頃から通っていて、多くの時間を過ごしています。今でもコンタクトを取らせていただいている先生がいらっしゃいますが、当時の先生の言葉は時に難解で、高校生の私には読み解けないこともありました。先生方はアーティストとしての先輩でもあります。アーティストとして制作をするようになって、あの時の先生の言葉がようやく理解できた気がします。
河合塾で学ぶことも、大学で学ぶことも、それぞれに美術で生きていくための糧となります。つくり続けることで、出会ったり、解るということが、この世界にいる喜びかもしれません。つくり続けることは簡単ではないですが、焦らずたくさんのことを吸収し続けてください。

作品

  • 1.bookmark, 2019(100×100cm)2.bookmark, 2019(各37×37cm)

1.bookmark, 2019(100×100cm)
2.bookmark, 2019(各37×37cm)

経歴

東京芸術大学 大学院美術研究科絵画専攻油画修了
愛知県立芸術大学 油画専攻卒業
1999-2000年度 基礎中学専科/2001-2002年度 基礎高1・2年専科/2003年度 油絵専科
名古屋大学教育学部附属高校出身

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良い絵は良い絵を生み、どんどんつながって広がっていきます。

私は現在、河合塾美術研究所の基礎高1・2年専攻で講師として塾生の皆さんと向き合うかたわら、作家活動を続けています。
受験対策のために河合塾に通い始めたのは高校3年生になる春でした。河合塾での時間は、課題を通してさまざまな学びや悩みがあったり、一緒に同じ目標をめざす友人との楽しい思い出など、いろいろなことがありましたが、今でも私の心に強く残っているのは当時教わっていた先生の姿です。
先生は今の自分と同じように講師として働きながら作家活動をしていて、大きな窓の絵を描いていました。私はこの窓の絵がとても好きで、その絵に憧れていました。
そんな中のある日、授業後の会話の中で「君や、みんなが良い絵を描いているから僕も良い絵を描こうと背中を押されているよ」と言われ、他人の絵から自分が影響を受けるのと同じように、自分の絵もまた、他人に影響を与えていたことを初めて知りました。
良い絵は良い絵を生み、どんどんつながって広がっていくということを教えてくれたこの一言は、ずっと私の中で響き続けています。
受験対策での制作、大学生活の中での制作、その先の未来での制作、いつだって絵を描いたりものをつくったりするときは一人ではなく、誰かとつながり合っています。
自分のことも他人のことも同じように大切にしながら制作活動をしてみてください。
お互いに、頑張りましょう!

作品

  • 1.アワー 2.庭木 3.ポーズ すべて2020年制作 ©平林岳志

1.アワー
2.庭木
3.ポーズ
すべて2020年制作 ©平林岳志

経歴

愛知県立芸術大学 大学院美術研究科博士前期課程油画・版画領域修了
愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
2004-2006年度 基礎中学専科/2009年度 日本画専科
旭丘高校出身

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自分の好きなものを好きなようにつくろう

河合塾に飛び込んだのは社会人5年目を迎えようとしているときでした。
突然「美術系の大学に行こう!」と決意し、仕事を辞めて大学進学のために舵を切ったのです。高校も普通科だった私にとって、まさにゼロからのスタートでした。
幼い頃から立体物、特にクレイアニメが好きで、いつか自分の手でワクワクするものをつくれるようになりたいと漠然と考えていました。その「いつか」は自分が行動しなければ、いつまで経っても「いつか」のままです。ある日ようやくそのことに気がついて動き出しました。
周囲と比べるとだいぶん遅いスタートです。へたなのもできないのも全部受け入れる覚悟で臨もうと心に決めていましたが、本科の皆はデッサンも粘土も段違いにうまくて心折れそうな毎日でした。それでも2年間を河合塾で学び、やっとのことで目標だった美術系の大学に進学することができました。
つくること自体は好きでしたが、大学在学中もこれから自分がどこに向かうのか、芸術ってなに?アートとは?など悩みに悩みまくりました。最終的に、はっきりした答えは見いだせなくても「自分の好きなものを好きなようにつくろう」と気楽に考えるようになりました。
そして、現在は彫刻家として活動しています。
実のところ美術の世界に入ったばかりの頃は、自分が彫刻家になる未来をまったく予想していませんでした。好きなことを追求するうちに今の生活にたどり着いたような感じです。しかし作家になってからも自分との戦いはずっと続いていきます。いま使える武器の大半は河合塾で身につけたものであり、その中でも彫刻科の先生に掛けられた言葉は大きなウェイトを占めています。当時は意味がわからなかったけれど、作家になった今こそ心に沁みるようになってきました。
つくることが好きな人なら、まずは一歩踏み出してみるのもいいかもしれません。手を動かし続ければ、どこかに道がつながっていくと思っています。

作品

  • 1.high-seven 2.イノセント・ランドセル 3.どうぞの像

1.high-seven
2.イノセント・ランドセル
3.どうぞの像

経歴

愛知県立芸術大学 大学院美術研究科博士前期課程彫刻領域修了
愛知県立芸術大学 彫刻専攻卒業
2008-2009年度 彫刻本科
八戸高校出身

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泉 亜加理 さん

デザイン・工芸専攻

株式会社モリサワ タイプデザイナー

泉 亜加理 さん

鷲見 茜 さん

デザイン・工芸専攻

陶芸作家

鷲見 茜 さん

服部 芙月 さん

美術総合・京都市芸大専攻

ファブリックデザイナー

服部 芙月 さん

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受験でつけたデッサン力が今後大きな財産になる。

私はフォントをデザインする仕事をしています。フォントは世に出るまでに数年かかることが多く、私の担当したフォントはまだ発売前ですが、その中の約2000字程度の漢字を制作しました。自分の携わったフォントを見ると嬉しいという話を先輩方に聞くので、発売されるのが楽しみです。今も、将来リリース予定の書体に取り組んでいます。
タイプデザイナーになったきっかけは、在学中に有志で開いた展覧会で文字をつくったことです。その後、フォントをつくる授業で改めて文字をつくる仕事がしたいと思うようになりました。
現在芸大・美大をめざしていて、受験のための絵って将来役に立つのかなとか、特殊な環境でうまくやっていけるかなど、いろいろ不安はあると思います。私もそうでしたが、今の仕事でも受験で培ったデッサン力はしっかり生きています。
大学ではグラフィックやプロダクトなどさまざまなデザインを一通り経験することができました。その過程で将来どんな仕事がしたいか決まることも少なくないですし、大学でできた友人とは今も頻繁に連絡をとっています。
受験のために頑張った気持ちは今後も糧になります。同じ目標を持つ友人と、切磋琢磨しつつ楽しんでください!

作品

  • 1.自主制作フォント『Branch』 2.開発中書体『TBオズ』デコラティブなデザインが特徴 3.開発中書体『TBオズ』制作画面

1.自主制作フォント『Branch』
2.開発中書体『TBオズ』デコラティブなデザインが特徴
3.開発中書体『TBオズ』制作画面

経歴

愛知県立芸術大学 デザイン専攻卒業
2012年度 基礎高1・2年専科/2013年度 デザイン・工芸平日専科/2014年度 デザイン・工芸本科
愛知高校出身

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ひたむきに頑張れば道は必ず開けます。

東京芸術大学陶芸専攻卒業後、愛知県瀬戸市に工房を借りて制作を続けています。
卒業後考えていた留学はコロナの影響により見通しが立たなくなってしまいましたが、運よく、また大変ありがたいことが重なり、周りの人に支えられてなんとか制作を続けられています。世の中が落ち着いて、自分にもいろいろと余裕ができたら留学や展示など、もっと活動の幅を広げていきたいと思っています。
そんな中、不思議なことに今現在の方が大学にいる頃よりも予備校時代のことをよく思い出します。大学では同級生や研究室のみんなと共同作業の中制作をしていた感じですが、卒業後ひとり制作に打ち込むことは受験勉強と似ている部分が多かったです。
私にとって予備校時代は自分自身と向き合う期間でした。制作に打ち込むことももちろんですが、自分が感動したことや表現したいものが何なのか気づき、それを少しでも作品に写せたときはとても楽しい瞬間でした。その体験がこの道の始まりだったのかもしれません。
辛いことや不安も多い道ですが、少し馬鹿になって、ひたむきに頑張っていると道は必ず開けるし、そうしてたどり着いた先はどこであろうといい未来に行き着くと思います。自分と自分を応援してくれている人を信じて頑張ってほしいです。

作品

  • 1.「フグスリバコ」2.「平皿 雨のちうなぎ」

1.「フグスリバコ」
2.「平皿 雨のちうなぎ」

経歴

東京芸術大学 工芸科陶芸専攻卒業
2011-2012年度 基礎高1・2年専科/2013年度 デザイン・工芸日曜専科/2014-2015年度 デザイン・工芸本科
南山国際高校出身

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とても素晴らしい環境でした。

私は着物をつくりたいという夢があり、染織が学べる京都市立芸術大学に進学しました。
工芸科というと、伝統的な技法を学ぶ、堅いイメージを持っていましたが、実際入ってみると、伝統的な技法でも、表現次第で自由な作品づくりができる専攻でした。
その魅力に取りつかれ、入ってからは染めたり、織ったり、編んだり、いろんな方法で作品をつくりました。気づけば、最初の自分の夢とは違う、布をつくることに興味を持つようになりました。今思えば、1つのことに一心不乱になることも大事でしたが、いろいろなことに興味を持ち、大学でしかできない経験をすることも大事だと思います。
大学で学んだことがきっかけで、今では会社で、もっと専門的なことをしています。主に布の柄をデザインし、機械を使ってつくっています。大学は自分の将来につながるきっかけをつくるためのたくさんの経験ができ、さまざまな人に出会える、とても素晴らしい環境でした。

作品

  • 1.黄昏時 2.rib 3.skin

1.黄昏時 5mの一枚の布に、黄昏時の空と街を染めました。
2.rib 透明チューブと針金で、肋骨から発想したコスチュームを作成しました。
3.skin 身体装飾の文化にインスピレーションを受け、肌を着ることに着目して作成しました。

経歴

京都市立芸術大学 染織専攻卒業
2013年度 基礎高1・2年専科/2014年度 京都芸大専科
昭和高校出身

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玉山 拓郎 さん

油絵専攻

美術作家 多摩美術大学非常勤講師

玉山 拓郎 さん

鈴木 広太 さん

日本画専攻

日本画作家・高校教諭

鈴木 広太 さん

長谷川 寛示 さん

彫刻専攻

彫刻家

長谷川 寛示 さん

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自分を信じて、頑張ってください

現在、作家として活動する傍ら、多摩美術大学に非常勤講師として勤めています。
河合塾に通っていたのはもう10年以上前になりますが、あの頃、この場所で過ごした時間は、たしかに今の活動の下敷きになっています。受験を乗り越えるための術を学んだ、技術的なスキルを得た、もちろんそれもありますが、それ以上に大切な、当時の今その時が自分にとってとても重要なひとつの始まりであることを教えてもらいました。(正確に言うと長い作家人生への準備の始まり、かもしれないけれど。)それは自分が今後どんな未来をどのように生きていくのかを真剣に考える、ということでもあります。
当たり前のことですが、大学に入ることがゴールではありません。
いざ大学に入っても、その先に活動を続けられている人は正直少ないです。つくり続けることは簡単だろうと思います。しかし、作家として独立した責任と立場を強く持って活動していくのは決して易しいものではありません。そのうえで、つくり続けていくこと。そのためのきっかけと自信を、この場所で持つことができました。
講師の方々は先生であり作家としての先輩でもあります。振り返ると、まだ始まったばかりの自分の作家人生のプロローグで、そういった人たちと出会えたことは素晴らしいことだったと思います。そしてこの出会いは自分がつくり続けていれば、同じようにいつまでも続いていくものです。先生を信じて、そして自分を信じて、頑張ってください。まだまだこれからです。

作品

  • 「Eclipse Dance」インスタレーション、2019 、Nonaka-Hill(ロサンゼルス)での展示風景

「Eclipse Dance」インスタレーション、2019 、Nonaka-Hill(ロサンゼルス)での展示風景

経歴

東京芸術大学 大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修了
愛知県立芸術大学 油画専攻卒業
2008年度 油絵専科
多治見北高校出身

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本気で頑張ってみてください。

河合塾を出てからもう10年も経つのかと月日の流れの早さに圧倒されます。
現在では、日本画作家として日々制作をしながら展示する機会もいただいております。
河合塾に通っていた頃を思い返すと、いつ本気出すの?とか、真面目にやりなよと言われてばかりでした。そのときはやっているつもりでも、やはりどこか甘えていたんだなと思います。
それらがすごく頭に残っていて、日々の制作の中で、「もうこれで完成でいいかな、あ、違う、またあきらめようとしてしまっていた、、」と10年経った今、河合塾で教えていただいたことが大切なものになっています。
絵を描くのは本当に難しくて、また、自分の表現ってなんだろうと模索する日々ですが、それは受験生だろうと作家になろうと変わらないのだなぁと感じています。
河合塾は単に受験指導というだけではなく、絵を描くということについて教えてくれる場です。
受験生のみなさん、本気で頑張ってみてください。

作品

  • 1.a girl #5 2.anhedonia 3.reincarnation 4.unequal equality

1.a girl #5
2.anhedonia
3.reincarnation
4.unequal equality

経歴

愛知県立芸術大学 大学院修了
愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
2007年度 日本画日曜専科/2008-2009年度 日本画本科
東邦高校出身

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つくるのが好き

私が彫刻をつくり始めたのは今から13年前、高校1年生でした。
おそらくこれを読まれる皆さんと同じく、絵を描くことや工作することが好きで、私は彫刻の道に進みました。
今でも作品をつくる理由は “つくるのが好き” だからです。でもその内実は13年前とは大きく違うものになりました。
高校生のときの私が考えていた “つくるのが好き” は、絵を描くことや工作するという行為そのものへの興味でした。
シンプルにつくることを楽しんでいたんだと思います。でも次第に同級生と自分を比べるようになったり、他の人がつくったものへ関心が芽生え始めました。他人と自分を比べると、劣等感に駆られ、自分の個性は何なんだろうと悩んだり、つくっている以外の時間も「つくる」ことを考えるようになります。そして音楽を聴くときや映画を見るとき、本を読むとき、ご飯を食べるときにもその向こう側にいる誰かが「つくった」ものだと思うだけで身につまされて考えるようになりました。普段の食卓も自分に向けてつくられたと考えると、それまでとは違って見えます。実際に手を動かして制作する前、何気ない生活もすでに作品をつくる過程なんだ、とそのときに学びました。つくるという行為をこえて “つくるのが好き” になりました。
私は今もつくることから学んでいる最中です。でもそれはただつくることを学んでいるのではなく、作品と向き合う中での内証であり、作品を通して知り合った人たちからの学びであり、つくることを通して社会とかかわる中での学びであったりします。
自分の選んだ好きなことでも続けていくのは大変です。辛いときや挫折もありますが、絵を描くことや工作することが好きという気持ちを大切に、楽しんで美術を学んでほしいと思います。

作品

  • 1.	《-Composition1-》 2.《-controller-》 3.《-汗をかく、声になる-》

1.《-Composition1-》
2.《-controller-》
3.《-汗をかく、声になる-》

経歴

東京芸術大学 大学院修了
東京芸術大学 彫刻科卒業
2009年度 彫刻本科
飯野高校出身

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山口 直哉 さん

デザイン専攻

株式会社ハット 映像ディレクター

山口 直哉 さん

岩本 依留羽 さん

工芸専攻

長岡造形大学教務補助職員

岩本 依留羽 さん

小笠原 理惠 さん

美術総合・京都市芸大専攻

ゲームデザイナー・イラストレーター

小笠原 理惠 さん

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受験でつけたデッサン力が今後大きな財産になる。

私はCMなどの広告を中心に映像ディレクターをやっています。今までにパナソニックやECCなどのCMや、ケンタッキーフライドチキンなどのWEBムービーを監督しました。私が卒業した東京芸大デザイン科は、グラフィックデザインや空間デザインはもちろん、絵画や映像まで幅広く学べる学科です。絵描きになりたくて芸大をめざしたのですが、在学中に課題でつくった短編映画をきっかけに映像づくりにハマり、今の仕事につきました。人生を変える予想外な出会いがあったのが、芸大に入ってよかったと思うところです。芸大美大をめざす皆さんにお伝えしたいのが、受験でつけたデッサン力が今後大きな財産になるということです。デッサン力とは、モチーフらしさをよく観察し理解し表現する力だと思います。映像ディレクターも、役者さんなど被写体の魅力を読み取り、最大限に引き出す力が求められます。そんな時は、デッサン力が手助けしてくれます。受験では先の見えない日々に悩みまくると思いますが、とても意味のある日々なので大切に全力でやりきってください。30過ぎの私も相変わらず日々悩んでいますが、受験でつけた力が根拠のない自信となり、前に進めています。ともに頑張りましょう!

作品

  • 1.ショートフィルム『The Dolls with Attitude』 2.自主制作アニメーション『彼女のことまもる君』 3.舞台『下山』

1.ショートフィルム『The Dolls with Attitude』
2.自主制作アニメーション『彼女のことまもる君』
3.舞台『下山』

経歴

東京芸術大学 デザイン科卒業
2006年度 基礎高1・2年専科/2007年度 デザイン・工芸専科/2008年度 デザイン・工芸本科
松蔭高校出身

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もっと楽しい世界が広がるはずです。

数年前東京芸術大学を修了し、現在長岡造形大学にて大学職員として働いています。大学では授業準備など、学生の皆さんの補助をしながら、学生さん達に刺激を受けつつ、作家としても自分自身の作品の制作、展示等行っております。
実際、学生の皆さんが作品制作をしている現場に一緒にいると、新しいアイデアであったり、なかなか自分の中からは出てこない発想であったりと、逆に学生の皆さんから学びつつ、仕事でありながらも充実した生活を送っております。
そんな今現在の私も、高校生の頃から河合塾に通い、受験勉強という名の作品制作を毎日必死に乗り越えて頑張っていたときがありました。受験勉強は辛く、苦しいものだと思います。しかし自分は、受験勉強でありながら、毎日作品づくりができる生活に満足していました。苦しいときはもちろんありましたが、総じて河合塾にいた期間というものは充実し楽しかった、と言い切れるものでした。
苦しくも楽しい期間があったからこそ、今の自分があり、自分でも思いがけない場所にて作品制作を行える環境にいられることを大変ありがたく感じております。
これからの人生、どんなことにも苦しさや辛さが付き纏うと思います。それでもポジティブに頑張ってみると、自分が想像していたよりももっと楽しい世界が広がるはずです。

作品

  • 1.あらがい/2016 2.痕跡/2018 3.チョウチンアンコウ型一輪挿し/2017

1.あらがい/2016
2.痕跡/2018
3.チョウチンアンコウ型一輪挿し/2017

経歴

東京芸術大学 大学院美術研究科工芸専攻鋳金領域修了
2009年度 基礎高1・2年専科/2010年度 デザイン・工芸平日専科/2011年度 デザイン・工芸本科
千種高校出身

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「まだやれる」と意識を持つための大切な指標

構想設計専攻では従来の芸術のジャンルとはまた違った手段で、ヒトとのかかわり、そして社会、自然などを拾い上げて表現してゆく、といったことを研究しています。その中で、私は手描きアニメーションで「記憶という情報」を中心にした作品づくりをしていました。さまざまなことに挑戦したいと思える環境下だったので、在学中にイラストである賞をいただいてから、書籍などのイラストレーターのお仕事もフリーでやり始め、今はまたそれとも別のゲーム会社に就職して、3Dやゲームエンジンをいじったりしています。ご覧の通り好き勝手やっている感じです。
ただそんな私も受験時代はすごく思考や行動が固く、なかなか惹かれるものを見つけ出せずにいました。そこへ「もっと挑戦していい」と感じられたのは、河合塾の京都芸大コースでたくさんの人や幅広い作品たちに触れ合って、揉まれてからなのかもしれません。また、そのときの貪欲に理想を探した経験は、いまだに「まだやれる」と意識を持つための大切な指標になっているのだと思います。

作品

  • 1.卒業制作 アニメーション作品 2.ボードゲーム 駒用イラスト 3.イラスト作品(二点)

1.卒業制作 アニメーション作品
2.ボードゲーム 駒用イラスト
3.イラスト作品(二点)

経歴

京都市立芸術大学 構想設計専攻卒業
2014年度 京都芸大専科
旭丘高校出身

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碓井 ゆい さん

油絵専攻

美術家

碓井 ゆい さん

阪本 トクロウ さん

日本画専攻

画家

阪本 トクロウ さん

保井 智貴 さん

彫刻専攻

彫刻家

保井 智貴 さん

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良い作品が出来たときの喜びは何ものにも変え難い

中学生の頃から漠然と、美術大学に行きたい、と考えるようになり、高校一年生のときに日曜日の基礎専攻に通い始め、その後油絵科で一浪して合格するまでお世話になりました。
毎日の課題と指導してくださった先生方のことだけではなく、仲の良い友人と廊下に座り込んで喋ったり、海外の展覧会を見てきた講師の先生に話を聞いたりと、色んな思い出があります。
あの頃は日々一枚の画面を仕上げることで精一杯で、でもとても楽しかったように記憶しています。
今は、受験、という目標がある上での制作ではあると思います。でも、鉛筆と木炭どちらが好きか、油絵具をどう画面に乗せていけば伝わるのか、など、手と素材を通して考えたり発見したりするいう点では、受験以降の作品制作と同じことを、もう始めていると言えると思います。
もちろん楽しいだけではなく、ときにはもどかしく苦しいこともあると思いますが、良い作品が出来たときの喜びは何ものにも変え難いはずです。
受験生のみなさん、頑張って下さい。

作品

  • 作品画像

上2点©小暮伸也 下©上野則宏

経歴

東京都立国立高校卒業
多摩美術大学美術学部絵画学科卒業
京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

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今の仕事について

現在生きているこの世界を私たちはどのように見ているのか? という視点、眺め。現在生きている世界の感触、空気。そういったものを作品化しています。その作品をギャラリーで発表し、作品を売ってもらい生活しています。普段はアトリエで制作し、たまに展覧会を観に行ったり、取材に出かけたりします。

今に至る経緯

大学を出てからは、画家のアシスタントをしながらギャラリーを借りて発表していました。コンクールなどにもいくつか出品しました。アシスタントをさせてもらっていた画家の方からギャラリーを紹介してもらったり、個展を観に来てくれて作品を気に入ってくれたギャラリストの方の誘いを受け、展示をさせてもらったりしています。大学に行くと色々な作家とつながりが持てます。そのつながりで作家活動ができているとも思っています。

河合塾時代

浪人中は休みなく描いていましたが、目標も明確でとても濃密で充実していた時間でした。うまくいかず停滞していた時は辛かったですが、夏期講習の終わりくらいに色々とかみ合って飛躍的に上達した成功体験は、現在の制作にも良い経験になっています。予備校では講師との距離が近く、美術作家としての、ものの見方や考え方により実感をもって接することができたのも良かったです。コンクールなどで1番から最下位まで順位を付けてしまうようなことも好きで高揚していましたね。コンクールはなんとか1番になりたいなぁと思っていました(でも、一度も1番にはなれなかった…)。

受験生へのメッセージ

作品のうまくいっていないマイナス面を改善しても、合格するのは難しいのではないかと思っています。自分の絵の良いところを見つけてそれを伸ばすほうが効果的だと思います。作品のどこを観てほしいかという魅力的なものを作るということと、何より一番大事なのは自信を持つことでしょう。得意なものを伸ばして得意技にして、その得意技で勝つというのが近道だと思います。(講師の先生に色が汚いとか、形が悪いとか、構図が悪いとか…色々言われると思いますが、それもきちんと聞いておきましょう。ある瞬間に急に理解できて役に立つことでしょう。)

作品

  • 呼吸

「呼吸」 2007年制作 100×100cm
素材:アクリル絵の具、雲肌麻紙

経歴

1999 東京芸術大学卒業
2001 早見芸術学園日本画塾卒業
2005 大木記念美術家助成基金成果発表展(山梨県立美術館)
2006 第3回東山魁夷記念日経日本画大賞展(ニューオータニ美術館)
2007 東京コンテンポラリーアートフェア(東京美術倶楽部)
2007 ART Shanghai2007(上海世貿商城)
2008 VOCA2008(上野の森美術館)
2009 アートフェア東京(東京国際フォーラム)

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今の仕事について

私の仕事は、アーティストとして彫刻を制作して、ギャラリーや美術館などで展示をしています。私の作品は、静謐な空間をイメージして、乾漆という日本古来の伝統的な技法で、漆、麻布、石、螺鈿などの自然素材を中心に、人物や動物などをモチーフにして制作しています。

今に至る経緯

大学院の修了制作展で展示した作品がきっかけで、展覧会の企画や画商さんからの依頼があり、新作を制作し展覧会を行ったことで、私のアーティストとしての活動が始まりました。展覧会を重ねていくうちに、作品を通して、国内外の美術関係者、アートコレクターや一般の美術ファンとの出会いが増え、作品が売れ、いろいろなジャンルの方と仕事ができるようになり、アーティストとして認められるようになりました。

河合塾時代

河合塾時代は、美術を通していろいろなものを見たり、考えたり、自分のやりたいことを真剣に始めた時期でした。個性的な人たちがいる中で、自分なりの表現をするのが毎日新鮮でした。また、浪人時代は、受かるためという現実と、自己表現の理想の間に矛盾を感じ、とても悩んだ時期でもありました。20歳前後に、そういった経験ができたことで、今、社会の中で自分が表現したいことを続けていくための、大きな基盤が作れたと思っています。

受験生へのメッセージ

自分らしさを発見し、表現できるようになるには、たくさんの観察と、たくさんの失敗をしなくてはなりません。しかし、失敗をネガティブなことと捉えるのではなく、一つの発見として捉え、楽しめるようになれば、本当に自分らしい表現が見えてくると思います。

作品

  • echo

「echo」
2007年制作
163×50×28cm、170×50×28cm
漆、麻布、螺鈿、錫粉、岩絵具、膠、レース、黒曜石、大理石、etc
©Tomotaka Yasui
撮影:佐藤暢隆

経歴

1974 ベルギー、アントワープ生まれ
2001 東京芸術大学大学院修士課程修了
2006 アート・イン・レジデンス The Jerusalem Center For The Visual Arts(エルサレム)、ポーラ美術振興財団より国際交流助成を受ける。
2005年に第34回中原悌二郎賞優秀賞受賞

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池田 学 さん

デザイン・工芸専攻

画家

池田 学 さん

石原 海 さん

先端芸術表現専攻

アーティスト/映像作家

石原 海 さん

梶川 裕太郎 さん

基礎専攻

株式会社TBWA\HAKUHODO
*博報堂から2019年現在出向中

梶川 裕太郎 さん

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受験生へのメッセージ

受験に限らず、目の前のいろいろな不安とか、どの時期にもあると思うけれど、今自分が作っている一枚の絵に集中することが一番大事で。いろいろ考えても先のことはわからない。はっきりわかっているのは、今作っている作品に魂を込めなければいけないってこと。ひとつひとつの作品に集中して、自分が凄くいい作品ができた、やった! と思えるかが一番大事だと思います。それは何においても自分が一番大事にしていることです。

作品

  • 「再生」 2001 ©IKEDA Manabu,  Courtesy Mizuma Art Gallery 浜松市美術館蔵

「再生」 2001 ©IKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery 浜松市美術館蔵

経歴

東京芸術大学大学院 デザイン科 修了
1993年デザイン・工芸専攻 本科
県立佐賀北高校出身

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死ぬ直前に河合塾を思い出すかもしれない

本当は映画が勉強したかったのだけど、とにかくお金がなかったので、映像制作が学べる国立大学を探していて先端科を見つけました。その経緯で現代美術と出会い、自分の中にコンセプチュアルな要素を大切にする文脈ができたので結果的には悪くなかったと思います。あとは伊藤俊治さんの本をよく読んでいて、この教授に学びたいなと思ったのも大きなきっかけでした。20世紀エロス、裸体の森へ、聖なる肉体、本のタイトルがまずかっこよすぎ。
映画からヴィデオインスタレーション、写真や執筆といったジャンルをまたいで作品制作をしながら、広告の仕事もしています。河合塾で学んでいたとき松田先生に「いつかはシャネルとかルイヴィトンの映像が撮りたい」って言ったら「そんなことは数年後にできるようになってるから、それよりも作品について考えろ!」とか適当なことを言われた記憶があるのですが、確かに数年後にシャネルとかルイヴィトンの映像を作ることができました。そしていまだに松田さんの言葉を胸に、広告とはかけ離れた作品制作も日々がんばって作っています。
死ぬ直前に河合塾を思い出すかもしれない、というくらいかなりインパクトのある経験でした。高校生の時はこの世に存在する大人、特に先生っていう存在をなんなら嫌悪していたのだけど、河合塾の先端の先生たちがそれを塗り替えてくれた。知らないことを人に教えてもらうということが最高なことだっていうのもこの場所で知りました。あと、新宿にあるから授業終わりに街をぷらぷらするのも楽しかった。いまでも河合塾での熱狂の一年が自分の人生の重要なところにあります。

作品

  • 1.監督映画『The garden apartment』オフィシャルポスター 2.Photography for Dior × Ginza Magazine

1.監督映画『The garden apartment』オフィシャルポスター
2.Photography for Dior × Ginza Magazine

経歴

アーティスト/映像作家
2012年 先端芸術表現専攻(在籍)
東京藝術大学 先端芸術表現科卒業

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始めは“とりあえず”でもグラフィックデザイナーに!

絵は上手くないけど「なにかものづくりがしたい」という大雑把な目標から、高校2年の時に基礎専攻に通い始めました。基礎専攻の時は、グラフィックデザインから建築まで幅広いジャンルに主体的に触れることができたので、そのおかげで「グラフィックデザイナーになりたい」という一つの目標を持つことができました。美術の世界に行く人は、最初から大きな夢がある人とは限りません。とりあえずいろんなものに触れてみることで、自分の可能性を広げられる場所に出会えると思います。

作品

  • 1.現在のお仕事の作品 2.3.大学在学中の作品(2点)

1.現在のお仕事の作品
2.3.大学在学中の作品(2点)

経歴

東京・東京農業大学第一高校出身

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