OB・OGの紹介

河合塾美術研究所出身で、さまざまな領域で活躍されている、先輩方からのメッセージです。
美術・デザインを学び、どのような仕事や活動をしているのか?受験時代の思い出は?
一人ひとりの生き方が“作品”のように魅力的なものです。

平片 仁也 さん

基礎専攻

東京芸術大学 日本画専攻 合格

平片 仁也 さん

先野 ひかり さん

基礎専攻

武蔵野美術大学 油絵学科 現役合格

先野 ひかり さん

中田 愛美里 さん

基礎専攻

東京芸術大学 彫刻科 合格

中田 愛美里 さん

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まず視野を広げ、大学の求めることも考えて描いた

基礎専攻は各専攻に別れる前ですので、日本画・油画・デザインなどといった様々な専攻ごとの画材・題材を体験することができます。ですので、どこの専攻にいこうか迷っている人はもちろんの事、行きたい専攻が決まっている人でも良い刺激になり視野が広がるきっかけになると思います。
受験において、私が大切だと思っているのは、「大学が一体どのような作品を求めているかを知り考える」という事です。これをやらなければ自分の進むべき目標がわからないまま描くことになり、非常に時間がかかると思います。最初から冷静に自分の方向性を見極め、これは受験絵画なんだと割り切りつつも、「求められている絵」から逸れない程度に自分のこだわりを生かして描いていくというのが必要だと思います。

経歴

東京・都立豊多摩高校出身

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他学科の先生や友人と話すこと、毎日通って描いたことが支えになった

基礎専攻はひたすら楽しかった記憶があります。私は入塾当時から油絵科に進むと決めていたのですが、他学科の先生や友人と話したり、課題に取り組む機会を頂けたことは後々の制作に多くの可能性をもたらしてくれました。あと、基礎専攻でたくさん描く石膏デッサンは画面作りや量感描写、空間感の出し方など学べることがいっぱい詰まっています。
私は入塾から卒業までとにかく自信のない人間でした。なので、きっといるであろう同じような子に向けて一言、「真面目に通え」。ちゃんと毎日通って描いた!という事実がかつての私の大きな支えであり、合格への最大の一歩でもあったと思っています。

経歴

東京・光塩女子学院高等科出身

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じっくり考え、基本的なことからきっちりマスターしていく

高校2年の頃から河合塾の基礎専攻で学び始めました。入塾当初はまだどの科で受験するか迷っていたので、基礎専攻で色々な科の実技を試して自分に合っているものを講師の方々と相談しながらじっくり考えられたのがよかったです。
入試は、焦って難しいことを無闇にやるのではなく、基本的なことからきっちりマスターしていく積み重ねが大切です。周りに影響されず、自分のペースをしっかり守り、確実に日々の課題をこなしていくのが東京芸大合格への確実な一歩になると思います。

経歴

東京・女子美術大学付属高校出身

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萱沼 大喜 さん

基礎専攻

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科、武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 現役合格

萱沼 大喜 さん

町田 帆実 さん

油絵専攻

多摩美術大学 大学院2年

町田 帆実 さん

早川 実希 さん

日本画専攻

日本画作家

早川 実希 さん

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親密な雰囲気の環境で、時間を有効に使って合格した

基礎専攻では、受験対策にとらわれすぎず、離れすぎず、純粋に描く楽しさを知ることができた。適度な校舎の規模で生徒に対する講師の人数が多く、様々な専攻、視点を持つ講師と密な時間を過ごせたと思う。また親密な雰囲気で顔を知っている講師が増えるので、受験科に進む前に河合塾に通いやすい環境や生活リズムをつくる事もできた。
受験において現役生が浪人生と同じやり方で合格できるはずがない。何せ実技にかけることができる時間が違うんだから。そんな限られた時間の中で現役合格を狙うには、河合塾の外でどのような時間の使い方をするかが重要だ。誰しも苦手、得意はあるし、浪人生と比べて現役生はより多くの時間を勉強に当てることができるのは強みだ。そんな事を考えつつ、限られた時間をどのように割り振って合格ラインに着地するかを考えることが合格への近道だ。

経歴

東京・日本大学豊山高校出身

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自分だけの絵を探して欲しいと思います。

皆さんこんにちは。私は多摩美術大学を卒業し、現在は多摩美術大学大学院に通っています。
高校生の頃の私は、デッサンが好きでした。目の前のものをそのまま写し取ることが得意で、周りからも褒められていました。そんな中、河合塾の先生から言われた「うますぎてつまらない」という言葉に、衝撃を受けました。ここが私のスタートラインだったと思います。そこから私は悩み続け、ほかの塾生の作品を観察したりしながら、さまざまなアプローチを続けました。そして見つけたのが、モチーフと、記憶の中の景色を組み合わせて描くことでした。私の記憶を題材に描くことで、写実描写のようなうまさはなくても、私にしか描けない作品になったと思います。私が受験した年の多摩美術大学の実技試験では、モチーフが無く、課題文のみでした。記憶を描くことを発見できていたおかげで、写し取る対象が無くても、落ちついていつも通りの絵を描くことができました。現在でも記憶を描くことについて研究し、作品制作を行っています。「シェル美術賞2017」でグランプリを受賞した「食事」(写真参照)も、日々の食事の記憶を描いた作品です。
河合塾ではたくさんの作品を制作し、たくさんのアドバイスをもらうことができます。しかし私は、それらすべてを達成する必要はないと思っています。考えるためのきっかけや、成長の足がかりにして、自分の力で進んでいくことが大切です。先生とコミュニケーションを取りながら、たくさんの新しい学びに刺激を受け、可能性を広げることで、自分だけの絵を探して欲しいと思います。

作品

  • 「食事」(130 × 162cm、アクリル・コラージュ・キャンバス)シェル美術賞2017グランプリ受賞作品

「食事」(130 × 162cm、アクリル・コラージュ・キャンバス)シェル美術賞2017グランプリ受賞作品

経歴

多摩美術大学 油画専攻卒業
2009年度 基礎中学専科 / 2011年度 基礎高1・2年専科 / 2012年度 油絵専科
旭丘高校出身

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絵を描くのが好きという気持ちを忘れずに

河合塾に通っていたときから、もう10年経とうとしているんだと驚きました!大学が河合塾の延長線上にあって、そして今につながっているという感覚があるので、なんだかあまり遠い記憶ではない気がしていたみたいです。
現在、日本画作家として日々制作していますが、描きたいもの、興味あるものは河合塾の頃から変わっていません。人間が好き、顔を描くのが好き…河合塾の専科生だった当時、人物ゼミであまりに顔しか描かないので、講師の先生に絵の顔部分に張り紙をされてその他を描くんだと言われたのを鮮明に覚えています。今でもハッとそれがよみがえり、全体を見なきゃといそいそと画面から離れたり…。
高校3年の夏、誰よりも絵がうまくなりたい!と意気込んで入った河合塾の日本画専攻で、あまりの周りのレベルの高さにショックをうけ、さっそく心が折れそうでしたが、絶対負けたくないと思ってがむしゃらに絵に向き合いました。描写的な意味でも、精神的な意味でも、その時できた基礎が今でも私を支えてくれています。
大切なのは、もちろん、大学に入ってからだし卒業してからなんですが、塾で学んだことは確実につながっています。この受験を乗り越えたらきっと、描きたいものが描ける力と精神力が身についていると思います。絵を描くのが好きという気持ちを忘れずに持ち続けてくださいね。

作品

  • 1.どうぞあなたに(F4号) 2.花の行く先(140×70㎝) 3.私と二人の解決策(210×170㎝ 部分拡大) 4.焦がれて(15㎝スクエア)

1.どうぞあなたに(F4号)
2.花の行く先(140×70㎝)
3.私と二人の解決策(210×170㎝ 部分拡大)
4.焦がれて(15㎝スクエア)

経歴

愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
東京芸術大学 大学院文化財保存学日本画専攻修了
2008年度 日本画専科 / 2009年度 日本画本科
名古屋南高校出身

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長田 沙央梨 さん

彫刻専攻

愛知県立芸術大学
彫刻専攻 教育研究指導員

長田 沙央梨 さん

江口 一征 さん

デザイン・工芸専攻

タカラスペースデザイン株式会社
チーフデザイナー

江口 一征 さん

松尾 萌 さん

デザイン・工芸専攻

NORITAKA TATEHANA
アトリエディレクター

松尾 萌 さん

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美術には解答はないからおもしろい

私は幼い頃から図工や美術が好きでしたが、「将来は美術を職業にする」という考えはなかなか浮かばず、普通科の高校に進学をしました。しかし、いよいよ高校3年生の受験期、進路を決めなければならないというときになり、数学の授業を受けていた私は、皆で同じ解答を必死に導き出しているその光景に、突然大きな疑問を抱いてしまったのです。
美術大学を受験したいと思ったときにはすでに高校3年生の10月、もう美大受験は手遅れだろうと諦め、デザイン専門学校に入学しました。しかしやはり大学進学への希望は捨てきれず、まわり道をしながらもようやくたどり着いたのは、幼い頃から好きだった美術の世界、その入り口となった河合塾彫刻科でした。
作品制作には体力、忍耐力、持久力などの基礎力が必要です。併せて、彫刻のような制作には互いに助け合い協力し合う協調性も大切になります。それらすべてをしっかり学び、土台をつくることができたのは、河合塾彫刻科で過ごした先生方や他生徒との密な時間のお陰だと、いつも感じています。
また本科に通っていた当初、いつも楽しみにしていたことがありました。先生が指導の合間に生徒を集め、たくさんの美術書を紹介してくれるんです。「世の中にはこんな作家がいるんだよ、こんなユニークな作品があるんだよ。皆の作品にはそれぞれの個性や魅力があるんだよ。」と。
もちろん受験までの道のりの中で、たくさんの指導を受け、ときには作品に点数や順位が付けられ、悔しく辛い思いをすることがあります。そして大学卒業後も、作品をつくり続ければ他人から評価や優劣を勝手に付けられることもあります。けれど美術を学ぶ皆さんに1番大切にしてもらいたいことは、「美術には解答はないからおもしろい」ということです。
受験合格という1つの目的のために、今は皆同じ目標に向かっているけれども、その先には飽きることのない魅力的な世界と、魅力的なたくさんの出会いが待っているのだということを、この誰もが乗り越えなければならない受験期に、先生方の励ましや応援のお陰で気づくことができたからこそ、今も私はこうして楽しく美術を続けているのだと思います。

作品

  • 1.ひねもす のはら 2.なごりおしい 3.はじめまして もぐら

1.ひねもす のはら
2.なごりおしい
3.はじめまして もぐら

経歴

愛知県立芸術大学 彫刻専攻卒業 / 東京芸術大学 大学院修了
2008年度 彫刻日曜専科 / 2009年度 彫刻本科
豊田西高校出身

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日々を全力で楽しんでください。

僕はインテリアデザイナーとして働いている卒業生です。河合塾には高校1年から浪人まで4年間通いました。当時は学校の授業よりも河合塾で制作をする時間を毎日楽しみにしていた記憶があります。これを読んでくれている貴方は美大や芸大に行きたいと考えている学生さんだと思いますが、そんな貴方に河合塾のOBとして一言伝えるとしたら「日々を全力で楽しんでください。」ということです。もし貴方が夢中になれる何かを見つけて全力で楽しめれば、僕の経験上、同じ様な考えを持った個性的な人達と出会えたり、その人達が一生大切な仲間になったりする経験を手に入れられると思います。時にはつらいことも経験しながら、貴方とその仲間達とで切磋琢磨しているうちに大学を卒業して、卒業後は僕みたいにインテリアデザイナーになるかも知れないし、僕の仲間達みたいに映画監督や、イラストレーター、工芸家やCMプランナーになっているかも知れません。年に一回くらいは皆で集まって、河合塾時代の話で盛り上がったりできると思います。想像したらワクワクしませんか?

作品

  • 1.Fupu Hair/理美容室/日本 2.髪助/理容室/日本 3.IZAKAYA Project/飲食店/アメリカ

1.Fupu Hair/理美容室/日本
2.髪助/理容室/日本
3.IZAKAYA Project/飲食店/アメリカ

経歴

愛知県立芸術大学 デザイン専攻卒業
1998-1999年度 基礎高1・2年専科 / 2000年度 デザイン・工芸専科 / 2001年度 デザイン・工芸本科
愛知高校出身

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自分の人生キラキラ楽しんだもの勝ちです。

昨年東京芸術大学を卒業し、現在はアーティスト舘鼻則孝のもとでアトリエディレクターとして作品制作、展覧会の準備等さまざまな仕事をしています。大学では工芸科の染織研究室で友禅染を研究していました。在学中より現アトリエで現代アートの仕事を経験し、展覧会、海外での仕事、なによりチームで働くということに魅力を感じこの世界に飛び込みました。アーティストと言うと一人で黙々と作品をつくるというイメージかもしれませんが、展覧会を開催するには私達アトリエチームだけではなく、職人さん、現場の施工の方々までたくさんのプロの方に支えられています。そのような現場を自分の目で見ることができ、日々学ぶことがたくさんです。
私は河合塾で浪人して忍耐力がつきました。そして自分自身とたくさん向き合える贅沢な時間だったなと思っています。
自分がめざしているもの、好きなことにとことん向き合って、悩んで、たくさん挑戦してください。時々道に迷っても大丈夫。時間はたっぷりありますよ。受験も大学も人生の通過点に過ぎないですから焦らずに。自分の人生キラキラ楽しんだもの勝ちです。

作品

  • 1.舘鼻則孝「Heel-less Shoes」2018 2.舘鼻則孝 個展「Beyond the Vanishing Point」2018 3.舘鼻文楽パリ公演「The Love Suicides on the Bridge」2016 © NORITAKA TATEHANA, Photo by GION

1.舘鼻則孝「Heel-less Shoes」2018
2.舘鼻則孝 個展「Beyond the Vanishing Point」2018
3.舘鼻文楽パリ公演「The Love Suicides on the Bridge」2016
© NORITAKA TATEHANA, Photo by GION

経歴

東京芸術大学 工芸科卒業
2010年度 基礎高1・2年専科 / 2011年度 デザイン・工芸専科 / 2012-2013年度 デザイン・工芸本科
各務原西高校出身

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井手窪 真季 さん

美術総合・京都芸大専攻

河合塾美術研究所講師

井手窪 真季 さん

辻󠄀 敬太 さん

映像専攻

大学生

辻󠄀 敬太 さん

三瓶 玲奈 さん

油絵専攻

画家

三瓶 玲奈 さん

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挑戦しやすい環境でした。

私の所属していた構想設計という専攻は、従来の伝統的なアートの考えにとらわれず自由に新しいことへの挑戦が積極的にできます。その「自由」の幅は広く本当に何をやってもいいのですが、インスタレーション、映像、舞台、写真など、現代アートやメディアアートといった制作をしている人が多く、アニメーションがやりたかった私には魅力的な専攻でした。京芸は他の専攻とのつながりも広く、さまざまなことに挑戦しやすい環境でした。
自分も受験生の頃は合格できるかどうかを考えるとやっぱり不安で仕方がなかったですが、美術総合で過ごした日々を思い出すと楽しかったことばかりです。絵を描くことが好きという気持ちだけで芸術の知識などは何も無かったので学ぶことすべてが新鮮で、同世代なのにまったく違う感性を持った友人たちと考えを交換し合うことも刺激的でした。そのときに培ったものは今でも私自身の基盤となっています。

作品

  • 1.イラストレーション 2.キャラクターデザイン 3.アニメーション(2016) 4.制作中のアニメーションの編集画面

1.イラストレーション
2.キャラクターデザイン
3.アニメーション(2016)
4.制作中のアニメーションの編集画面

経歴

京都市立芸術大学 構想設計専攻卒業
2010年度 京都芸大専科 / 2011年度 京都芸大本科
中村高校出身

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楽しく充実した生活を送れています。

中学生でアニメーションの仕事に興味を持ち、高校生になってからも「絵を描く仕事をしたい」という思いで、自主的に絵を練習し、美術部でも絵を描いてきました。受験期に河合塾に通い始めましたが、そこでは絵に加えてアニメ以外の映像に対する理解が深まり、最終的には映像全般を学ぶことができる、武蔵野美術大学映像学科に入学することになりました。
そんな経験があってか、大学に入ってからはアニメに限らず、いろいろな手法、道具を試して、高校生のときには想像もつかなかったような作品を生み出すことができるようになりました。また、自主制作する時間もしっかりとることができ、好きに絵の練習をしたり、友人と集まってアニメーションをつくったりと、楽しく充実した学生生活を送れています。
現在は同じ河合塾生だった友人と大学で出会った仲間を集めて、スタジオカバという映像を制作するサークルをつくって活動しています。そこにはCGや写真など、違う分野を専攻する学生も所属していて、制作する場所としても、情報を交換する場所としても、とてもいい場所になったと考えています。実際に外部からお仕事をもらったりもしていて、すごくいい経験ができていると思います。ネット上でその活動を公開していますので、ぜひご覧ください。(https://twitter.com/studio_KABA)

作品

  • 1.馬の手描きアニメ。 2.Mayaで制作したキャラクターアニメの自作キャラクター。 3.タイトル『鮫男』。授業内で制作したピクシレーション作品。 4.Webマンガ『どらら』。自主制作アニメPV。(www.kpcomic.comで連載中の漫画のファンムービー。原作作画担当の多和田氏の許可をいただいて公開) 5.武蔵野美術大学の特撮サークル「ビビッドマン」制作、『はたらけ!ビビッドマン』の劇中アニメーション。およびエフェクトの制作、合成。 6.タイトル『流星群』。切り絵と照明を利用した実写映像。 7.タイトル『辻󠄀日記』。2018年12月現在制作中の自主制作アニメーション。

1.馬の手描きアニメ。
2.Mayaで制作したキャラクターアニメの自作キャラクター。
3.タイトル『鮫男』。授業内で制作したピクシレーション作品。
4.Webマンガ『どらら』。自主制作アニメPV。(www.kpcomic.comで連載中の漫画のファンムービー。原作作画担当の多和田氏の許可をいただいて公開)
5.武蔵野美術大学の特撮サークル「ビビッドマン」制作、『はたらけ!ビビッドマン』の劇中アニメーション。およびエフェクトの制作、合成。
6.タイトル『流星群』。切り絵と照明を利用した実写映像。
7.タイトル『辻󠄀日記』。2018年12月現在制作中の自主制作アニメーション。

経歴

武蔵野美術大学 映像学科2年
2016年度 映像日曜専科
松阪高校出身

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自分を信じて、目の前の絵を完成させていきましょう。

皆さんこんにちは。私は現在、東京都を拠点に画家として活動しています。
いまから、予備校で学んだドローイングを通して起こった出来事について、少し書こうと思います。当時の油絵専科では、一人につきコピー用紙を五百枚とパーティションを一枚与えられて、二週間弱ドローイングをする課題がありました。私はマッチ棒をモチーフに選び、主にアクリル絵の具で制作をしました。ドローイングをすることはほぼ初めての経験でしたが、その二週間、描く手が止まらなかったことを今でも覚えています。描き終わった絵が積み上がっていくたびに、先生はすべてのドローイングに目を通してくださったことも、さらにやる気につながりました。最終的に、その課題で描いたドローイングは五百枚を超えて、それでも描き足りないと感じていました。その感覚は、私にとって初めてのものでした。今思い返してみると、あれは私の人生で初めての「制作」であったのではないかと思います。
大学入学当初は、予備校の同じクラスから一緒に進学した人はおらず、しばらく友達もできないまま、最初に出された『自由制作』という課題に向き合う日々でした。予備校で印象深かったドローイングをやってみようと、紙を大量に用意して、テーマを決めて、アトリエの壁際でひたすら描いていました。数日してそのドローイングを後ろの壁に貼り始めると、同級生が数名、それを見て声をかけてくれました。自分の制作に興味を持ってもらえたことが何より嬉しかったし、当時思った言葉そのままで言うと、「名古屋の予備校は小さな世界などではなくて、大学にも、東京にも、つながっているんだ。」と勇気になりました。そして大学院を修了した今、それは過去も未来も通して、世界ともつながっていると感じます。
受験ではさまざまなプレッシャーに襲われたり、実力が足りなかったり出し切れなかったり、絵を描く歓びを上回る辛さも経験するかもしれません。自分をどう見せたいかということを考えることもあると思います。そんな時こそ、ぜひ目の前にあるモチーフとその絵をよく見て、大切にしてください。大げさかもしれませんが、そのモチーフと対面できるのは人生であと何回あるかを考えてみてください。似たものはあっても、まったく同じものを描けることは何度もあることではありません。私も、皆さんも、いつだって一生に一度の制作をしています。
自分を信じて、目の前の絵を完成させていきましょう。そしていつか皆さんとお互いの作品を通して会えることを、心より楽しみにしています。

作品

  • 1.光の距離(2017年 41.0×31.8cm) 2.Park(2017年 53.0×65.2cm) 3.展示風景 撮影:高橋健治 ©東京オペラシティ アートギャラリー

1.光の距離(2017年 41.0×31.8cm)
2.Park(2017年 53.0×65.2cm)
3.展示風景 撮影:高橋健治 ©東京オペラシティ アートギャラリー

経歴

東京芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻油画修了
2008-2009年度 基礎高1・2年専科 / 2010年度 油絵専科
椙山女学園高校出身

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川島 優 さん

日本画専攻

画家

川島 優 さん

寄田 茜 さん

彫刻専攻

造形作家/金沢美術工芸大学彫刻専攻実習助手

寄田 茜 さん

上町 達也 さん

デザイン・工芸専攻

secca inc.代表取締役

上町 達也 さん

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描くことで成長できる。それが河合塾だと思います。

現代において絵を描くことは、現代に生きる自己を表現することだと考えます。河合塾を出て10 年程経ちますが、現在に至るまでの描く楽しさの火種を与えてくれた場所だと、この場をお借りして改めて実感しています。塾生時代は先生方をはじめ、多くの仲間や作品に影響を受け、自身を模索していました。そうした絵と生活が親密となった環境が、制作に前向きに取り組み、自身も成長していく姿勢を築くことができたのだと思います。また、表現が素直になることで、自分の長所や短所に向き合う時間も増えました。こうした時間も、さまざまな制作のモチベーションを持つ講師陣が居たからこそ乗り越えられたのではないかと考えます。
現在は、作家として日々制作に努めています。ここでもさまざまな不安や困難といった壁にぶつかりますが、根本的な絵を描く楽しさや愚直に突き進む心地よさをはぐくんでくれた河合塾での経験が今では乗り越える力となっています。さらに、そうした内的感情を絵画表現する意思は、能動的に自己対峙できる時期や環境、きっかけがあったからこそ強く持ち続けられるのだと、これからの作品展開を通じて言いたいです。

作品

  • 1.「Qualia」(P80号/2015年制作) 2.「Recipient」(F10号/2016年制作) 3.「Meit」(F100号/2016年制作) 4.「Erosion」(S80号/2016年制作) 5.「appearane」(S100号/2016年制作)

1.「Qualia」(P80号/2015年制作)
2.「Recipient」(F10号/2016年制作)
3.「Meit」(F100号/2016年制作)
4.「Erosion」(S80号/2016年制作)
5.「appearane」(S100号/2016年制作)

経歴

愛知県立芸術大学大学院 博士後期課程日本画領域修了見込
2007-2008年度 日本画本科
浜松学芸高校出身

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自分の意志を貫徹できれば納得できるものが仕上がります。

高校3年生の、夏期講習あたりだったと思います。同級のうまい子に追いつきたくて、技法にばかり執着していた私は、ある日、講師から待ったをかけられました。つくるものや、制作中の顔に表れていたのでしょう、いつの間にか受験の緊張にのまれ、表現の動機となるはずの自分の意思が薄れていたことに、はじめて気づきました。
分からないこと、未熟な部分を見られたくない人は多いと思います。また、自分の意思を自覚することも、なかなか難しいものです。止められたことをきっかけに、しぶしぶながら、「いっそのこと、多少変にみられても、思いついたことを出し切る努力をしてみても良いのかも…」と考え直してみることにしました。それ以降、他人の目線の重圧や恥ずかしさが、少しずつ和らいでいったのを覚えています。
自分の足りない部分を認めながら意思を尊重する、というアプローチが少しずつできるようになったのは、考えの根っこまで掘り起こすようなやり取りを講師や仲間と繰り返し、気兼ねなく制作できた環境のおかげでした。
今も制作や企画運営をしていると、さまざまな条件がプレッシャーとなります。状況とすり合わせながら、自分の意思を保つのは難しいこともありますが、貫徹できれば納得できるものへと仕上がります。
みなさんは最近、どんな小さなことでも、何か発見したり、感動したりしましたか。
ものを見るときの発見や感動は、その人が持つ感性のアンテナによって変化します。そのため同じものを見ても出てくる意見はまるで違うし、誰かに自分が感じた魅力を伝えるときは、とても苦労します。ですが、ちょっとふんばって、たとえ受験であっても、ぜひ自分の意思を実現させてください。
そのアプローチをするための努力を、講師の皆さんはサポートしてくれるはずです。

作品

  • 1.カテナリー・ドローイング 2.9層の波 3.柔かなノイズ

1.カテナリー・ドローイング
2.9層の波
3.柔かなノイズ

経歴

金沢美術工芸大学 大学院彫刻専攻修了
2006年度 基礎高1・2年専科 / 2007年度 彫刻専科
桜台高校出身

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好きなことでしか人を幸せにすることはできません。

金沢美大を卒業後、カメラメーカーで7年デザイナーとして勤務した後、secca inc.を設立しました。seccaは“つくれる”クリエイターが集まり、世に届けたいモノをお互いの技術や解釈を共有し合いながら形にしています。個の考えを尊重し、群でしか到達できない領域まで作品価値を高めることを目標とし、手掛ける作品はアートピースから器や楽器など、活動の領域は年々広がっています。私の信念は「好きなことでしか人を幸せにすることはできない」です。ただし、当然単に好きなだけでは駄目です。相手にとって有意義な価値を提供するプロとしての思考と技能が必要なのです。そのためにはやはり基礎がなくてはなりません。私にとっての基礎は河合塾で学んだ「デッサン力」です。デッサン力を私は「観察力と描写力」と定義しており、すべての対象に適応することができます。今皆さんが頑張っていることは受験に合格するという通過地点の手段としてだけではなく、生涯役に立つ大切な基礎づくりでもあるため、毎日挑戦して、失敗して、自分の感性を磨いてほしいと思います。将来何かの形で一緒に仕事をしましょう。

作品

  • 1.漆器「海波」(CD:柳井友一、塗師:石蔵政嗣) 2.磁器「Landscape Wear」(CD/制作:柳井友一、料理:Restaurant L'aube) 3.漆オブジェ「japan?」(CD:柳井友一、塗師:石蔵政嗣)PD: 上町達也、PH: 森崎和宏、木奥恵三

1.漆器「海波」(CD:柳井友一、塗師:石蔵政嗣)
2.磁器「Landscape Wear」(CD/制作:柳井友一、料理:Restaurant L'aube)
3.漆オブジェ「japan?」(CD:柳井友一、塗師:石蔵政嗣)PD: 上町達也、PH: 森崎和宏、木奥恵三

経歴

金沢美術工芸大学 製品デザイン専攻卒業
2001年度 デザイン・工芸本科
可児高校出身

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近藤 正之 さん

デザイン・工芸専攻

東北新社企画演出部ディレクター

近藤 正之 さん

藤川 美香 さん

美術総合・京都芸大専攻

クツワ株式会社(商品開発部)

藤川 美香 さん

垣見 悠斗 さん

映像専攻

テレビ番組編集 株式会社アイネックス

垣見 悠斗 さん

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どんなに過酷でも最後に笑えるときがくると思います。

現在、東北新社の企画演出部で中島信也、vivisionの児玉裕一を師事した後、ディレクターとして仕事をしています。主にCM、MVなどの企画や監督などをやっています。芸大は3年まで幅広くデザインを学べますがその中でも映像があります。デザインなのに映像?と思いますが、デザイン志向を持ったディレクターというのも広告やMVの世界ではとても需要があります。最近の芸大では箭内道彦さんのゼミでMVをつくったりする授業などもあり映像を学べる機会も増えてます。受験は辛いです。おそらく、人生で一番泣いた時期だと思います。芸大の一次で落ちた日、Y君が歌った「笑えれば」が毎日、私を励ましてくれました。デッサンで石膏像の印象が似なくても着彩の描写がへたくそでも粘土の角が全然きれいにでなくてもコンクールの点数低くても笑い飛ばせばいいねん。こんなにうまくいかんのならこの先、きっとうまくいく日あるんよ。そう言い聞かせて過ごしていました。どんなに過酷でも最後に笑えるときがくると思います。体調管理だけはしっかりして思う存分やりきってください。悔いのないように。

作品

  • 1.TFC+コーポレートイメージビデオ 2.RöE ロイ「泡と鎖」Teaser 3.自主制作映画「背中」

1.TFC+コーポレートイメージビデオ
2.RöE ロイ「泡と鎖」Teaser
3.自主制作映画「背中」

経歴

東京芸術大学 デザイン科卒業
2006年度 基礎高1・2年専科 / 2007年度 デザイン・工芸専科 / 2008-2009年度 デザイン・工芸本科
天白高校出身

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同じ美術系をめざす仲間に出会えたことは大きな財産です。

2016年に京都市立芸大プロダクト専攻を卒業し、社会人2年目です。学童文具メーカーでデザイナーとして働いています。新商品の開発に携わったり、商品の柄・色を考えたり、パッケージデザインをしたりと、業務内容は多岐に渡りますが、今まで学んできたことを生かせている仕事です。
美術総合専攻では受験用の授業だけでなく、美術の基礎的な部分から学ぶことができます。絵を描くことや物をつくることが好きではあったものの、具体的に何が向いているのかがまだ分からなかったので、いろいろなことに挑戦できる美術総合専攻は私にとって良い環境でした。河合塾での2年間が私の土台となり、今の仕事にもつながっていると思います。また、同じ美術系をめざす仲間に出会えたことは大きな財産で、今でも河合塾の仲間には良い刺激をもらっています。

作品

  • 1.「デザイン筆入」柄やパッケージを中心に担当したマグネット筆入。 2.「紙が切れる透明定規」商品デザイン、パッケージデザインを中心に担当。

1.「デザイン筆入」柄やパッケージを中心に担当したマグネット筆入。
2.「紙が切れる透明定規」商品デザイン、パッケージデザインを中心に担当。

経歴

京都市立芸術大学 デザイン科プロダクト・デザイン専攻卒業
2009年度 基礎高1・2年専科 / 2010年度 京都芸大専科 / 2011年度 京都芸大本科
菊里高校出身

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頑張ってきて良かったと思うときが来ます。

小学生のとき、テレビ番組のテロップを見て「自分もつくってみたい!」と、かなりマニアックな理由でテレビ業界に行きたいと思いました。その想いはブレることなく、放送について学べて番組制作の実習ができる大阪芸術大学放送学科に入学しました。
大学3年生の実習ではドキュメンタリーを専攻し、前期はよしもとの芸人さんが母校・大阪芸大で漫才を披露する作品をつくり、後期は原発事故で長期避難を余儀なくされた女性に密着した作品をつくりました。2つとも親友とペアでつくった作品です。行動力のある親友で、彼と組んだから良い作品ができたし、良い経験をさせてもらったなと感謝しています。
大学に入る前からテレビ業界に行きたいと思っていましたが、授業や実習、放送局のアルバイトを通じて、自分は何をやりたいのかが具体的になってきました。最終的に、テレビ番組の編集にたどり着き、今の仕事につながっています。
大学の4年間は長そうだけど、想像している以上にあっという間に終わります。これをやっておけば良かったなと思うことが多々あります。大学受験は苦難の道のりが続くと思います。ですが、それを乗り越えたら充実した学生生活が待っています。ここまで頑張ってきて良かったなと思うときが来るはずです。応援しています。

作品

  • 1.その先の夢に向かって・・・~ミルクボーイ8年ぶりの芸大漫才~(ディレクター担当) 2.ふるさと~東日本大震災のいま~(カメラ担当)〈2017年度「地方の時代」映像祭参加作品〉 3.オリジナル作品「そらもようシリーズ」(企画・テロップ担当) 4.オリジナル作品「プリンセスのきもち」(企画・編集・テロップ担当)

1.その先の夢に向かって・・・~ミルクボーイ8年ぶりの芸大漫才~(ディレクター担当)
2.ふるさと~東日本大震災のいま~(カメラ担当)〈2017年度「地方の時代」映像祭参加作品〉
3.オリジナル作品「そらもようシリーズ」(企画・テロップ担当)
4.オリジナル作品「プリンセスのきもち」(企画・編集・テロップ担当)

経歴

大阪芸術大学 放送学科
2013年度 映像日曜専科
加納高校出身

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