OB・OGの紹介

河合塾美術研究所出身で、さまざまな領域で活躍されている、先輩方からのメッセージです。
美術・デザインを学び、どのような仕事や活動をしているのか?受験時代の思い出は?
一人ひとりの生き方が“作品”のように魅力的なものです。

玉山 拓郎 さん

油絵専攻

美術作家 多摩美術大学非常勤講師

玉山 拓郎 さん

鈴木 広太 さん

日本画専攻

日本画作家・高校教諭

鈴木 広太 さん

長谷川 寛示 さん

彫刻専攻

彫刻家

長谷川 寛示 さん

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自分を信じて、頑張ってください

現在、作家として活動する傍ら、多摩美術大学に非常勤講師として勤めています。
河合塾に通っていたのはもう10年以上前になりますが、あの頃、この場所で過ごした時間は、たしかに今の活動の下敷きになっています。受験を乗り越えるための術を学んだ、技術的なスキルを得た、もちろんそれもありますが、それ以上に大切な、当時の今その時が自分にとってとても重要なひとつの始まりであることを教えてもらいました。(正確に言うと長い作家人生への準備の始まり、かもしれないけれど。)それは自分が今後どんな未来をどのように生きていくのかを真剣に考える、ということでもあります。
当たり前のことですが、大学に入ることがゴールではありません。
いざ大学に入っても、その先に活動を続けられている人は正直少ないです。つくり続けることは簡単だろうと思います。しかし、作家として独立した責任と立場を強く持って活動していくのは決して易しいものではありません。そのうえで、つくり続けていくこと。そのためのきっかけと自信を、この場所で持つことができました。
講師の方々は先生であり作家としての先輩でもあります。振り返ると、まだ始まったばかりの自分の作家人生のプロローグで、そういった人たちと出会えたことは素晴らしいことだったと思います。そしてこの出会いは自分がつくり続けていれば、同じようにいつまでも続いていくものです。先生を信じて、そして自分を信じて、頑張ってください。まだまだこれからです。

作品

  • 「Eclipse Dance」インスタレーション、2019 、Nonaka-Hill(ロサンゼルス)での展示風景

「Eclipse Dance」インスタレーション、2019 、Nonaka-Hill(ロサンゼルス)での展示風景

経歴

東京芸術大学 大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修了
愛知県立芸術大学 油画専攻卒業
2008年度 油絵専科
多治見北高校出身

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本気で頑張ってみてください。

河合塾を出てからもう10年も経つのかと月日の流れの早さに圧倒されます。
現在では、日本画作家として日々制作をしながら展示する機会もいただいております。
河合塾に通っていた頃を思い返すと、いつ本気出すの?とか、真面目にやりなよと言われてばかりでした。そのときはやっているつもりでも、やはりどこか甘えていたんだなと思います。
それらがすごく頭に残っていて、日々の制作の中で、「もうこれで完成でいいかな、あ、違う、またあきらめようとしてしまっていた、、」と10年経った今、河合塾で教えていただいたことが大切なものになっています。
絵を描くのは本当に難しくて、また、自分の表現ってなんだろうと模索する日々ですが、それは受験生だろうと作家になろうと変わらないのだなぁと感じています。
河合塾は単に受験指導というだけではなく、絵を描くということについて教えてくれる場です。
受験生のみなさん、本気で頑張ってみてください。

作品

  • 1.a girl #5 2.anhedonia 3.reincarnation 4.unequal equality

1.a girl #5
2.anhedonia
3.reincarnation
4.unequal equality

経歴

愛知県立芸術大学 大学院修了
愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
2007年度 日本画日曜専科/2008-2009年度 日本画本科
東邦高校出身

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つくるのが好き

私が彫刻をつくり始めたのは今から13年前、高校1年生でした。
おそらくこれを読まれる皆さんと同じく、絵を描くことや工作することが好きで、私は彫刻の道に進みました。
今でも作品をつくる理由は “つくるのが好き” だからです。でもその内実は13年前とは大きく違うものになりました。
高校生のときの私が考えていた “つくるのが好き” は、絵を描くことや工作するという行為そのものへの興味でした。
シンプルにつくることを楽しんでいたんだと思います。でも次第に同級生と自分を比べるようになったり、他の人がつくったものへ関心が芽生え始めました。他人と自分を比べると、劣等感に駆られ、自分の個性は何なんだろうと悩んだり、つくっている以外の時間も「つくる」ことを考えるようになります。そして音楽を聴くときや映画を見るとき、本を読むとき、ご飯を食べるときにもその向こう側にいる誰かが「つくった」ものだと思うだけで身につまされて考えるようになりました。普段の食卓も自分に向けてつくられたと考えると、それまでとは違って見えます。実際に手を動かして制作する前、何気ない生活もすでに作品をつくる過程なんだ、とそのときに学びました。つくるという行為をこえて “つくるのが好き” になりました。
私は今もつくることから学んでいる最中です。でもそれはただつくることを学んでいるのではなく、作品と向き合う中での内証であり、作品を通して知り合った人たちからの学びであり、つくることを通して社会とかかわる中での学びであったりします。
自分の選んだ好きなことでも続けていくのは大変です。辛いときや挫折もありますが、絵を描くことや工作することが好きという気持ちを大切に、楽しんで美術を学んでほしいと思います。

作品

  • 1.	《-Composition1-》 2.《-controller-》 3.《-汗をかく、声になる-》

1.《-Composition1-》
2.《-controller-》
3.《-汗をかく、声になる-》

経歴

東京芸術大学 大学院修了
東京芸術大学 彫刻科卒業
2009年度 彫刻本科
飯野高校出身

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山口 直哉 さん

デザイン専攻

株式会社ハット 映像ディレクター

山口 直哉 さん

岩本 依留羽 さん

工芸専攻

長岡造形大学教務補助職員

岩本 依留羽 さん

小笠原 理惠 さん

美術総合・京都芸大専攻

ゲームデザイナー・イラストレーター

小笠原 理惠 さん

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受験でつけたデッサン力が今後大きな財産になる。

私はCMなどの広告を中心に映像ディレクターをやっています。今までにパナソニックやECCなどのCMや、ケンタッキーフライドチキンなどのWEBムービーを監督しました。私が卒業した東京芸大デザイン科は、グラフィックデザインや空間デザインはもちろん、絵画や映像まで幅広く学べる学科です。絵描きになりたくて芸大をめざしたのですが、在学中に課題でつくった短編映画をきっかけに映像づくりにハマり、今の仕事につきました。人生を変える予想外な出会いがあったのが、芸大に入ってよかったと思うところです。芸大美大をめざす皆さんにお伝えしたいのが、受験でつけたデッサン力が今後大きな財産になるということです。デッサン力とは、モチーフらしさをよく観察し理解し表現する力だと思います。映像ディレクターも、役者さんなど被写体の魅力を読み取り、最大限に引き出す力が求められます。そんな時は、デッサン力が手助けしてくれます。受験では先の見えない日々に悩みまくると思いますが、とても意味のある日々なので大切に全力でやりきってください。30過ぎの私も相変わらず日々悩んでいますが、受験でつけた力が根拠のない自信となり、前に進めています。ともに頑張りましょう!

作品

  • 1.ショートフィルム『The Dolls with Attitude』 2.自主制作アニメーション『彼女のことまもる君』 3.舞台『下山』

1.ショートフィルム『The Dolls with Attitude』
2.自主制作アニメーション『彼女のことまもる君』
3.舞台『下山』

経歴

東京芸術大学 デザイン科卒業
2006年度 基礎高1・2年専科/2007年度 デザイン・工芸専科/2008年度 デザイン・工芸本科
松蔭高校出身

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もっと楽しい世界が広がるはずです。

数年前東京芸術大学を修了し、現在長岡造形大学にて大学職員として働いています。大学では授業準備など、学生の皆さんの補助をしながら、学生さん達に刺激を受けつつ、作家としても自分自身の作品の制作、展示等行っております。
実際、学生の皆さんが作品制作をしている現場に一緒にいると、新しいアイデアであったり、なかなか自分の中からは出てこない発想であったりと、逆に学生の皆さんから学びつつ、仕事でありながらも充実した生活を送っております。
そんな今現在の私も、高校生の頃から河合塾に通い、受験勉強という名の作品制作を毎日必死に乗り越えて頑張っていたときがありました。受験勉強は辛く、苦しいものだと思います。しかし自分は、受験勉強でありながら、毎日作品づくりができる生活に満足していました。苦しいときはもちろんありましたが、総じて河合塾にいた期間というものは充実し楽しかった、と言い切れるものでした。
苦しくも楽しい期間があったからこそ、今の自分があり、自分でも思いがけない場所にて作品制作を行える環境にいられることを大変ありがたく感じております。
これからの人生、どんなことにも苦しさや辛さが付き纏うと思います。それでもポジティブに頑張ってみると、自分が想像していたよりももっと楽しい世界が広がるはずです。

作品

  • 1.あらがい/2016 2.痕跡/2018 3.チョウチンアンコウ型一輪挿し/2017

1.あらがい/2016
2.痕跡/2018
3.チョウチンアンコウ型一輪挿し/2017

経歴

東京芸術大学 大学院美術研究科工芸専攻鋳金領域修了
2009年度 基礎高1・2年専科/2010年度 デザイン・工芸平日専科/2011年度 デザイン・工芸本科
千種高校出身

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「まだやれる」と意識を持つための大切な指標

構想設計専攻では従来の芸術のジャンルとはまた違った手段で、ヒトとのかかわり、そして社会、自然などを拾い上げて表現してゆく、といったことを研究しています。その中で、私は手描きアニメーションで「記憶という情報」を中心にした作品づくりをしていました。さまざまなことに挑戦したいと思える環境下だったので、在学中にイラストである賞をいただいてから、書籍などのイラストレーターのお仕事もフリーでやり始め、今はまたそれとも別のゲーム会社に就職して、3Dやゲームエンジンをいじったりしています。ご覧の通り好き勝手やっている感じです。
ただそんな私も受験時代はすごく思考や行動が固く、なかなか惹かれるものを見つけ出せずにいました。そこへ「もっと挑戦していい」と感じられたのは、河合塾の京都芸大コースでたくさんの人や幅広い作品たちに触れ合って、揉まれてからなのかもしれません。また、そのときの貪欲に理想を探した経験は、いまだに「まだやれる」と意識を持つための大切な指標になっているのだと思います。

作品

  • 1.卒業制作 アニメーション作品 2.ボードゲーム 駒用イラスト 3.イラスト作品(二点)

1.卒業制作 アニメーション作品
2.ボードゲーム 駒用イラスト
3.イラスト作品(二点)

経歴

京都市立芸術大学 構想設計専攻卒業
2014年度 京都芸大専科
旭丘高校出身

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碓井 ゆい さん

基礎専攻

美術家

碓井 ゆい さん

和久津 桃子 さん

基礎専攻

株式会社博報堂プロダクツ デザイナー

和久津 桃子 さん

高田 安規子・政子 さん

基礎専攻

美術家

高田 安規子・政子 さん

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若手アーティストの登竜門、「VOCA展2018 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」で、みごとVOCA賞を受賞!

高校1年生の時、基礎専攻に通い始めました。進学のための専攻はひとつしか選べませんが、その選択の前に基礎専攻で様々な技法を学ぶことができたことは、自分が何をやりたいのかを考えるためのよい材料になったと思います。私はいま美術作家として活動していますが、作品制作もまた、たくさんの選択の積み重ねであり、経験や見聞きしたもの全てが生きてきます。無駄なことはひとつもないと思うので、いろんなことにチャレンジしてみてください!

作品

  • 作品画像

上2点©小暮伸也 下©上野則宏

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自分とは違う感性や表現を持った人との出会いが、いまの広告制作に繋がっている!

私は高校2年生から美大をめざすため基礎専攻に通い始めました。同じ美術という世界を目指す仲間の作品や考え方をみて学ぶはじめての場が基礎専攻でした。講師や、自分とはちがう感性や表現をもった友人は技術だけではなく、自分の中の美術の世界を大きく広げてくれました。そのような出会いやコミュニケーションの中での制作が、いまの広告制作に繋がっているように思います。

作品

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国内外の美術館企画展に招聘される!

美術教師だった母の絵を見て育った環境から、高1から2人揃って美術の道を志し基礎専攻に入塾しました。何をしたいか漠然としていた私達に、絵画や彫刻、デザインの先生方が大学やその先の話など、生徒の目線になって相談にのってくれました。双子ですが全く性格も嗜好も違う私達に、それぞれの方向を示して下さり、今ではお互いの特性を活かしながら制作を共に続けています。先生とじっくり対話ができる基礎専攻で沢山のことを吸収して下さい!

作品

  • 1.「Knit ting Needle」2019 2.「Trump Card」2011

1.「Knit ting Needle」2019
2.「Trump Card」2011

経歴

東京・東京大学教育学部附属中等教育学校出身

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梶川 裕太郎 さん

基礎専攻

株式会社TBWA\HAKUHODO
*博報堂から2019年現在出向中

梶川 裕太郎 さん

町田 帆実 さん

油絵専攻

多摩美術大学 大学院2年

町田 帆実 さん

早川 実希 さん

日本画専攻

日本画作家

早川 実希 さん

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始めは“とりあえず”でもグラフィックデザイナーに!

絵は上手くないけど「なにかものづくりがしたい」という大雑把な目標から、高校2年の時に基礎専攻に通い始めました。基礎専攻の時は、グラフィックデザインから建築まで幅広いジャンルに主体的に触れることができたので、そのおかげで「グラフィックデザイナーになりたい」という一つの目標を持つことができました。美術の世界に行く人は、最初から大きな夢がある人とは限りません。とりあえずいろんなものに触れてみることで、自分の可能性を広げられる場所に出会えると思います。

作品

  • 1.現在のお仕事の作品 2.3.大学在学中の作品(2点)

1.現在のお仕事の作品
2.3.大学在学中の作品(2点)

経歴

東京・東京農業大学第一高校出身

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自分だけの絵を探して欲しいと思います。

皆さんこんにちは。私は多摩美術大学を卒業し、現在は多摩美術大学大学院に通っています。
高校生の頃の私は、デッサンが好きでした。目の前のものをそのまま写し取ることが得意で、周りからも褒められていました。そんな中、河合塾の先生から言われた「うますぎてつまらない」という言葉に、衝撃を受けました。ここが私のスタートラインだったと思います。そこから私は悩み続け、ほかの塾生の作品を観察したりしながら、さまざまなアプローチを続けました。そして見つけたのが、モチーフと、記憶の中の景色を組み合わせて描くことでした。私の記憶を題材に描くことで、写実描写のようなうまさはなくても、私にしか描けない作品になったと思います。私が受験した年の多摩美術大学の実技試験では、モチーフが無く、課題文のみでした。記憶を描くことを発見できていたおかげで、写し取る対象が無くても、落ちついていつも通りの絵を描くことができました。現在でも記憶を描くことについて研究し、作品制作を行っています。「シェル美術賞2017」でグランプリを受賞した「食事」(写真参照)も、日々の食事の記憶を描いた作品です。
河合塾ではたくさんの作品を制作し、たくさんのアドバイスをもらうことができます。しかし私は、それらすべてを達成する必要はないと思っています。考えるためのきっかけや、成長の足がかりにして、自分の力で進んでいくことが大切です。先生とコミュニケーションを取りながら、たくさんの新しい学びに刺激を受け、可能性を広げることで、自分だけの絵を探して欲しいと思います。

作品

  • 「食事」(130 × 162cm、アクリル・コラージュ・キャンバス)シェル美術賞2017グランプリ受賞作品

「食事」(130 × 162cm、アクリル・コラージュ・キャンバス)シェル美術賞2017グランプリ受賞作品

経歴

多摩美術大学 油画専攻卒業
2009年度 基礎中学専科 / 2011年度 基礎高1・2年専科 / 2012年度 油絵専科
旭丘高校出身

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絵を描くのが好きという気持ちを忘れずに

河合塾に通っていたときから、もう10年経とうとしているんだと驚きました!大学が河合塾の延長線上にあって、そして今につながっているという感覚があるので、なんだかあまり遠い記憶ではない気がしていたみたいです。
現在、日本画作家として日々制作していますが、描きたいもの、興味あるものは河合塾の頃から変わっていません。人間が好き、顔を描くのが好き…河合塾の専科生だった当時、人物ゼミであまりに顔しか描かないので、講師の先生に絵の顔部分に張り紙をされてその他を描くんだと言われたのを鮮明に覚えています。今でもハッとそれがよみがえり、全体を見なきゃといそいそと画面から離れたり…。
高校3年の夏、誰よりも絵がうまくなりたい!と意気込んで入った河合塾の日本画専攻で、あまりの周りのレベルの高さにショックをうけ、さっそく心が折れそうでしたが、絶対負けたくないと思ってがむしゃらに絵に向き合いました。描写的な意味でも、精神的な意味でも、その時できた基礎が今でも私を支えてくれています。
大切なのは、もちろん、大学に入ってからだし卒業してからなんですが、塾で学んだことは確実につながっています。この受験を乗り越えたらきっと、描きたいものが描ける力と精神力が身についていると思います。絵を描くのが好きという気持ちを忘れずに持ち続けてくださいね。

作品

  • 1.どうぞあなたに(F4号) 2.花の行く先(140×70㎝) 3.私と二人の解決策(210×170㎝ 部分拡大) 4.焦がれて(15㎝スクエア)

1.どうぞあなたに(F4号)
2.花の行く先(140×70㎝)
3.私と二人の解決策(210×170㎝ 部分拡大)
4.焦がれて(15㎝スクエア)

経歴

愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
東京芸術大学 大学院文化財保存学日本画専攻修了
2008年度 日本画専科 / 2009年度 日本画本科
名古屋南高校出身

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長田 沙央梨 さん

彫刻専攻

愛知県立芸術大学
彫刻専攻 教育研究指導員

長田 沙央梨 さん

江口 一征 さん

デザイン・工芸専攻

タカラスペースデザイン株式会社
チーフデザイナー

江口 一征 さん

松尾 萌 さん

デザイン・工芸専攻

NORITAKA TATEHANA
アトリエディレクター

松尾 萌 さん

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美術には解答はないからおもしろい

私は幼い頃から図工や美術が好きでしたが、「将来は美術を職業にする」という考えはなかなか浮かばず、普通科の高校に進学をしました。しかし、いよいよ高校3年生の受験期、進路を決めなければならないというときになり、数学の授業を受けていた私は、皆で同じ解答を必死に導き出しているその光景に、突然大きな疑問を抱いてしまったのです。
美術大学を受験したいと思ったときにはすでに高校3年生の10月、もう美大受験は手遅れだろうと諦め、デザイン専門学校に入学しました。しかしやはり大学進学への希望は捨てきれず、まわり道をしながらもようやくたどり着いたのは、幼い頃から好きだった美術の世界、その入り口となった河合塾彫刻科でした。
作品制作には体力、忍耐力、持久力などの基礎力が必要です。併せて、彫刻のような制作には互いに助け合い協力し合う協調性も大切になります。それらすべてをしっかり学び、土台をつくることができたのは、河合塾彫刻科で過ごした先生方や他生徒との密な時間のお陰だと、いつも感じています。
また本科に通っていた当初、いつも楽しみにしていたことがありました。先生が指導の合間に生徒を集め、たくさんの美術書を紹介してくれるんです。「世の中にはこんな作家がいるんだよ、こんなユニークな作品があるんだよ。皆の作品にはそれぞれの個性や魅力があるんだよ。」と。
もちろん受験までの道のりの中で、たくさんの指導を受け、ときには作品に点数や順位が付けられ、悔しく辛い思いをすることがあります。そして大学卒業後も、作品をつくり続ければ他人から評価や優劣を勝手に付けられることもあります。けれど美術を学ぶ皆さんに1番大切にしてもらいたいことは、「美術には解答はないからおもしろい」ということです。
受験合格という1つの目的のために、今は皆同じ目標に向かっているけれども、その先には飽きることのない魅力的な世界と、魅力的なたくさんの出会いが待っているのだということを、この誰もが乗り越えなければならない受験期に、先生方の励ましや応援のお陰で気づくことができたからこそ、今も私はこうして楽しく美術を続けているのだと思います。

作品

  • 1.ひねもす のはら 2.なごりおしい 3.はじめまして もぐら

1.ひねもす のはら
2.なごりおしい
3.はじめまして もぐら

経歴

愛知県立芸術大学 彫刻専攻卒業 / 東京芸術大学 大学院修了
2008年度 彫刻日曜専科 / 2009年度 彫刻本科
豊田西高校出身

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日々を全力で楽しんでください。

僕はインテリアデザイナーとして働いている卒業生です。河合塾には高校1年から浪人まで4年間通いました。当時は学校の授業よりも河合塾で制作をする時間を毎日楽しみにしていた記憶があります。これを読んでくれている貴方は美大や芸大に行きたいと考えている学生さんだと思いますが、そんな貴方に河合塾のOBとして一言伝えるとしたら「日々を全力で楽しんでください。」ということです。もし貴方が夢中になれる何かを見つけて全力で楽しめれば、僕の経験上、同じ様な考えを持った個性的な人達と出会えたり、その人達が一生大切な仲間になったりする経験を手に入れられると思います。時にはつらいことも経験しながら、貴方とその仲間達とで切磋琢磨しているうちに大学を卒業して、卒業後は僕みたいにインテリアデザイナーになるかも知れないし、僕の仲間達みたいに映画監督や、イラストレーター、工芸家やCMプランナーになっているかも知れません。年に一回くらいは皆で集まって、河合塾時代の話で盛り上がったりできると思います。想像したらワクワクしませんか?

作品

  • 1.Fupu Hair/理美容室/日本 2.髪助/理容室/日本 3.IZAKAYA Project/飲食店/アメリカ

1.Fupu Hair/理美容室/日本
2.髪助/理容室/日本
3.IZAKAYA Project/飲食店/アメリカ

経歴

愛知県立芸術大学 デザイン専攻卒業
1998-1999年度 基礎高1・2年専科 / 2000年度 デザイン・工芸専科 / 2001年度 デザイン・工芸本科
愛知高校出身

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自分の人生キラキラ楽しんだもの勝ちです。

昨年東京芸術大学を卒業し、現在はアーティスト舘鼻則孝のもとでアトリエディレクターとして作品制作、展覧会の準備等さまざまな仕事をしています。大学では工芸科の染織研究室で友禅染を研究していました。在学中より現アトリエで現代アートの仕事を経験し、展覧会、海外での仕事、なによりチームで働くということに魅力を感じこの世界に飛び込みました。アーティストと言うと一人で黙々と作品をつくるというイメージかもしれませんが、展覧会を開催するには私達アトリエチームだけではなく、職人さん、現場の施工の方々までたくさんのプロの方に支えられています。そのような現場を自分の目で見ることができ、日々学ぶことがたくさんです。
私は河合塾で浪人して忍耐力がつきました。そして自分自身とたくさん向き合える贅沢な時間だったなと思っています。
自分がめざしているもの、好きなことにとことん向き合って、悩んで、たくさん挑戦してください。時々道に迷っても大丈夫。時間はたっぷりありますよ。受験も大学も人生の通過点に過ぎないですから焦らずに。自分の人生キラキラ楽しんだもの勝ちです。

作品

  • 1.舘鼻則孝「Heel-less Shoes」2018 2.舘鼻則孝 個展「Beyond the Vanishing Point」2018 3.舘鼻文楽パリ公演「The Love Suicides on the Bridge」2016 © NORITAKA TATEHANA, Photo by GION

1.舘鼻則孝「Heel-less Shoes」2018
2.舘鼻則孝 個展「Beyond the Vanishing Point」2018
3.舘鼻文楽パリ公演「The Love Suicides on the Bridge」2016
© NORITAKA TATEHANA, Photo by GION

経歴

東京芸術大学 工芸科卒業
2010年度 基礎高1・2年専科 / 2011年度 デザイン・工芸専科 / 2012-2013年度 デザイン・工芸本科
各務原西高校出身

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井手窪 真季 さん

美術総合・京都芸大専攻

河合塾美術研究所講師

井手窪 真季 さん

辻󠄀 敬太 さん

映像専攻

大学生

辻󠄀 敬太 さん

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挑戦しやすい環境でした。

私の所属していた構想設計という専攻は、従来の伝統的なアートの考えにとらわれず自由に新しいことへの挑戦が積極的にできます。その「自由」の幅は広く本当に何をやってもいいのですが、インスタレーション、映像、舞台、写真など、現代アートやメディアアートといった制作をしている人が多く、アニメーションがやりたかった私には魅力的な専攻でした。京芸は他の専攻とのつながりも広く、さまざまなことに挑戦しやすい環境でした。
自分も受験生の頃は合格できるかどうかを考えるとやっぱり不安で仕方がなかったですが、美術総合で過ごした日々を思い出すと楽しかったことばかりです。絵を描くことが好きという気持ちだけで芸術の知識などは何も無かったので学ぶことすべてが新鮮で、同世代なのにまったく違う感性を持った友人たちと考えを交換し合うことも刺激的でした。そのときに培ったものは今でも私自身の基盤となっています。

作品

  • 1.イラストレーション 2.キャラクターデザイン 3.アニメーション(2016) 4.制作中のアニメーションの編集画面

1.イラストレーション
2.キャラクターデザイン
3.アニメーション(2016)
4.制作中のアニメーションの編集画面

経歴

京都市立芸術大学 構想設計専攻卒業
2010年度 京都芸大専科 / 2011年度 京都芸大本科
中村高校出身

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楽しく充実した生活を送れています。

中学生でアニメーションの仕事に興味を持ち、高校生になってからも「絵を描く仕事をしたい」という思いで、自主的に絵を練習し、美術部でも絵を描いてきました。受験期に河合塾に通い始めましたが、そこでは絵に加えてアニメ以外の映像に対する理解が深まり、最終的には映像全般を学ぶことができる、武蔵野美術大学映像学科に入学することになりました。
そんな経験があってか、大学に入ってからはアニメに限らず、いろいろな手法、道具を試して、高校生のときには想像もつかなかったような作品を生み出すことができるようになりました。また、自主制作する時間もしっかりとることができ、好きに絵の練習をしたり、友人と集まってアニメーションをつくったりと、楽しく充実した学生生活を送れています。
現在は同じ河合塾生だった友人と大学で出会った仲間を集めて、スタジオカバという映像を制作するサークルをつくって活動しています。そこにはCGや写真など、違う分野を専攻する学生も所属していて、制作する場所としても、情報を交換する場所としても、とてもいい場所になったと考えています。実際に外部からお仕事をもらったりもしていて、すごくいい経験ができていると思います。ネット上でその活動を公開していますので、ぜひご覧ください。(https://twitter.com/studio_KABA)

作品

  • 1.馬の手描きアニメ。 2.Mayaで制作したキャラクターアニメの自作キャラクター。 3.タイトル『鮫男』。授業内で制作したピクシレーション作品。 4.Webマンガ『どらら』。自主制作アニメPV。(www.kpcomic.comで連載中の漫画のファンムービー。原作作画担当の多和田氏の許可をいただいて公開) 5.武蔵野美術大学の特撮サークル「ビビッドマン」制作、『はたらけ!ビビッドマン』の劇中アニメーション。およびエフェクトの制作、合成。 6.タイトル『流星群』。切り絵と照明を利用した実写映像。 7.タイトル『辻󠄀日記』。2018年12月現在制作中の自主制作アニメーション。

1.馬の手描きアニメ。
2.Mayaで制作したキャラクターアニメの自作キャラクター。
3.タイトル『鮫男』。授業内で制作したピクシレーション作品。
4.Webマンガ『どらら』。自主制作アニメPV。(www.kpcomic.comで連載中の漫画のファンムービー。原作作画担当の多和田氏の許可をいただいて公開)
5.武蔵野美術大学の特撮サークル「ビビッドマン」制作、『はたらけ!ビビッドマン』の劇中アニメーション。およびエフェクトの制作、合成。
6.タイトル『流星群』。切り絵と照明を利用した実写映像。
7.タイトル『辻󠄀日記』。2018年12月現在制作中の自主制作アニメーション。

経歴

武蔵野美術大学 映像学科2年
2016年度 映像日曜専科
松阪高校出身

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