OB・OGの紹介

河合塾美術研究所出身で、さまざまな領域で活躍されている、先輩方からのメッセージです。
美術・デザインを学び、どのような仕事や活動をしているのか?受験時代の思い出は?
一人ひとりの生き方が“作品”のように魅力的なものです。

安藤 正子 さん

油絵専攻

画家

安藤 正子 さん

南里 康太 さん

日本画専攻

日本画家/
高度医療機器開発製造

南里 康太 さん

黒柳 奈未子 さん

彫刻専攻

彫刻家/仏師

黒柳 奈未子 さん

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わたしは今、子どもを育てながら絵を描いて生きてる。

じぶんが描いたんだよって言えるような絵ができるようになってきて、展覧会したり、大学で会った人と結婚とかする前は、河合塾前のちくさ正文館とかでアルバイトしながら試行錯誤してやってた。
その前が大学生活で、6年間もよくゆっくり放牧しておいてくれたな~、って今親になってみると感謝しちゃう。ぜいたくなぼかーんとした失敗できる日々を過ごしてた。
そうしてその前に、河合塾での基礎科と油絵科の2年間があるのでした。

どうしてそこに行くことになったかというと、中学時代わたしはとっても無気力に過ごしていて、受験もせず推薦で入った先の高校では一日目で大後悔、この先3年間もこの学校で生きて行くのか、と絶望的なきもちだったのね。
でもそこに愛知芸大油絵科出身のおじさん先生がいたのでした。
今思えばあのひとは芸祭の油屋(油絵科のお店)とか大刻屋(彫刻科のお店)とかの雰囲気がぷんぷんしてたんだな。その水が合うって感じに導かれて、高2の春に河合塾に飛び込んでいったのでした。
そこでわたしは生まれて初めて本気で打ち込めることに出会っちゃった。
ともだちはみんな負けず嫌いで本気で張り合ってたし、先生はスポ根なかんじで、わたし今でも描きながら思い出す言葉あるよ、栗木先生の。
ここんとこ描かないかんな~って、うすうす気付きつつそのままにしちゃった時に言われた、「今、絵が決めてくれって言ってるのに気付かない、ばかじゃ絵は描けないからね。」っていうのとか。がーん!だよね。でも今では、わたしのだいじな宝もの。

この間とても悲しいことあった。5年前に出産した子どもの誕生日とおなじ日に、こんどはそんな悲しみがやってくるなんて、その時には想像もできないことよね。
でもさ、いま、いいことも悪いこともいろいろ思い返してみると、前がなくちゃ後が編み上がらなかったへんてこなかわいいセーターみたい。これからどんなふうになっていくのかな。人生って楽しいね。

作品

  • おへその庭

おへその庭
2010年
oil on canvas mounted on wood panel
190.0 x 140.0 cm
愛知県美術館蔵
(c) Masako Ando
Courtesy Tomio Koyama Gallery

経歴

愛知県立芸術大学大学院油画専攻修了
1993年度 基礎高1・2年専科/1994年度 油絵専科
名古屋女子大学高校出身

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2011年に愛知芸大の大学院を修了し、現在は日本画家として各地で作品を発表しています。よくある普通の絵に見えて、時代の淘汰に負けない、そんな魅力を持った作品を描けたらと思い日々絵筆をとっています。私は九州の佐賀県から名古屋の河合塾へ出て来ましたので、1年の浪人期間中は下宿をして河合塾へ通っていました。そんな浪人1年間で得た「よく観て、よく描く」と言う意識は、受験と言うよりむしろ、現在の作品制作に生きていると思います。「よく観て、よく描く」という事は、ただ観て写すという意味ではありません、あなたの眼に映った世界をどう捉えどう表現するかという事です。浪人中は、自信がついたり、自信をなくしたり、楽しかったり、辛かったり、そんな事の連続でした。でも、腐らずに世界を洞察し、描き続けて居れば成長の階段を登るその瞬間に立ち合えます。しかし怠っていたなら成長の階段を登らず見過ごしてしまうかもしれません。
河合塾にはその成長を支えてくれる講師陣、アトリエ環境があります。いつか、この文章を読んだあなたと一緒に作品を展示できる日を楽しみにしています。一緒に頑張りましょうね。

作品

  • 1.清澄 F12号 2015年 2.慈景 F6号 2015年 3.煌 F4号 2015年

1.清澄 F12号 2015年
2.慈景 F6号 2015年
3.煌 F4号 2015年

経歴

愛知県立芸術大学 前期博士課程修了
2004年度 日本画本科
佐賀北高校出身

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高校3年生のとき、ただ絵を描くことが好きで、純粋に一つのことに打ち込むことのできる環境に憧れて、おそるおそる河合塾へ通いはじめました。
そこで出会った先生や仲間たちが、とんでもない執念を持ってひたすらに形を追いかける姿を見て、ただただその迫力に圧倒されました。上には上がいることを知り、初めてもっと上手になりたいと強い感情が芽生えたことを覚えています。 河合塾に在籍していたのは、長い人生のなかで本当に短い期間ですが、今の私が作家として生きているうえで、大切な核となる部分を育むことのできた、とても貴重な時間だったと実感しています。
デッサンの描き方はもちろんのことですが、先生からはまず自分を見つめ、自分を知るということの大切さを教えていただきました。自分という人間が、いつ何に感動して、美しいと思えるのか。自分が何にこだわっているのか。自分が一体世界のどこにいるのか。毎日自問自答しながら、悩みすぎて目の前が真っ暗になるときもありましたが、迷子になると必ず先生がやってきて、その大切なスタート地点を二人三脚で見つけて送り出してくれました。そうやって得たものは、今やかけがえのないものです。
皆さんに偉そうなことは何も言えませんが、好きなことはあきらめずにチャレンジしてください。方法は人それぞれですが、疑問に思ったことは、答えが出るまで突き詰めて考え、動いてみてください。やらないよりやるほうがいいと私は思います。

作品

  • 1.「高野山金剛峯寺蔵 八大童子のうち矜羯羅童子立像 想定復元模刻」 檜、寄木造、玉眼、漆、天然顔料 2011年
  • 2.「にんぎょ」 檜、天然顔料、金泥 2015年 3.「ゆめのこ」 檜、天然顔料、漆 2014年 4.「金剛ぺんぎん」 檜、榧、天然顔料、金泥 2014年

1.「高野山金剛峯寺蔵 八大童子のうち矜羯羅童子立像 想定復元模刻」 檜、寄木造、玉眼、漆、天然顔料 2011年
2.「にんぎょ」 檜、天然顔料、金泥 2015年
3.「ゆめのこ」 檜、天然顔料、漆 2014年
4.「金剛ぺんぎん」 檜、榧、天然顔料、金泥 2014年

経歴

東京芸術大学 彫刻科卒業
東京芸術大学大学院 美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究領域博士後期課程修了
2000年度 基礎高1・2年専科 / 2001年度 彫刻専科 / 2002年度 彫刻本科
豊明高等学校出身

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西村 斉輝 さん

デザイン・工芸専攻

デザイナー(tha ltd.)

西村 斉輝 さん

杉村 紗季子 さん

デザイン・工芸専攻

東京芸術大学美術学部工芸科
鋳金研究室 教育研究助手

杉村 紗季子 さん

神谷 峻輔 さん

映像・アニメ・マンガ専攻

WEBコーダー、ギタリスト(「BOMBORI」、「バスクのスポーツ」)

神谷 峻輔 さん

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私は河合塾美術研究所に通うまで、美術の素養はほとんどなく、絵を描くことも苦手でした。しかし2年後、第一志望の多摩美術大学に合格することができました。そして現在は東京のデザイン会社でデザイナーとして働いています。
当時私が河合塾で受けた授業は予想に反して、合格するためだけの方法論を押しつけるようなものではなく、生徒をひとりのつくり手として尊重し、生徒がやりたいことを聞き、それをサポートしつつ実力を伸ばすということをしていました。そんな環境によって、私はなんのために美大に行きたいのか、という大きな目標を常に考えさせられました。
私が大学に入って驚いたのは、大学に合格し、目標を失い、漫然と大学生活を送る学生が多くいるということです。しかしそんな中、河合塾の卒業生はもっと大きな目標を持って活動を続けていました。もちろん大学時代に限らず、社会に出た今でも、彼らの名前を本やウェブで見かけることも少なくありません。
この違いは受験の時に、合格のための勉強をしていたのか、自分のやりたいことを実現するための勉強をしていたのか、という違いが大きいのではないかと思います。
受験はあくまで通過点です。その先の夢を持ち、それを実現するために頑張って欲しいと思います。

作品

  • 1.UTme! アプリ(UNIQLO) 2.Brother PRIVIOウェブサイト 3.Geometry of Light展ティザームービー(Espace Louis Vuitton Tokyo) 4.のらもじ発見プロジェクト(プライベートワーク)

1.UTme! アプリ(UNIQLO)
2.Brother PRIVIOウェブサイト
3.Geometry of Light展ティザームービー(Espace Louis Vuitton Tokyo)
4.のらもじ発見プロジェクト(プライベートワーク)

経歴

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科卒業
2005~2006年度 デザイン・工芸本科
名古屋南高校出身

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現在私は、「鋳造」という技法を用い作品を制作しています。「鋳造」は(金属以外の素材で)原型をつくり、型をつくり、その型に溶かした金属を流し込み(写真1)、作りたいと思った形を金属に変えていく技法です。行程や素材の多さ(触れる素材は、蝋・土・石膏・シリコン・木・金属などさまざま)と、溶けた金属がもたらす偶然性のあるカタチは、常に何か面白い発見をさせてくれます。特に最近は、一般的には欠陥や鋳造の失敗として捉えられるような、バリや欠けなど、“自分では意図していなかったけれど良いカタチ”も、作品として見せられるのではないかと考え、造形するということだけではなく、発見するということも制作の一部と捉え作品を作っています。(写真2、3)
高校3年の夏から河合塾に通うようになって、モノをじっくり観察したり、そこから何かを感じ取ることを大切にするようになりました。曇りの日の石膏像の少ししっとりとした表情・植物の美しい形・朝のアトリエの空気の色...
身近に転がっていることにいつもアンテナを張って、うきうきしていたいという気持ちは、受験時代から今も変わらず、そしてこれからもずっと持ち続けていくのだろうと思います。

作品

  • 1.学校での鋳造の様子 2.「しずむ 月の うつわ」2015年 アルミ青銅 3.「とおく の けしき」2015年 ブロンズ 4.「種の庭 -はな-」2014年 高松玉藻公園内披雲閣での展示

1.学校での鋳造の様子
2.「しずむ 月の うつわ」2015年 アルミ青銅
3.「とおく の けしき」2015年 ブロンズ
4.「種の庭 -はな-」2014年 高松玉藻公園内披雲閣での展示

経歴

東京芸術大学 美術研究科鋳金 修了
2006年度 デザイン・工芸専科 / 2007年度デザイン・工芸本科
桜台高校出身

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小さい頃から絵を描くのが好きで、漠然とものをつくるひとになると思っていました。
四年制大学を卒業し、ぶらぶらと生活する中、当時没頭していた写真を勉強したくて武蔵野美術大学映像学科に入学しました。
映像学科ではアニメ・実写映画・写真・パフォーマンス・CG、ありとあらゆる表現方法を自由に学べます。
自分とまったく違う興味を持った、別の技法で表現する人間が大勢いるというのはとても新鮮で刺激的でした。
そのなかで次第に写真を撮ることよりも、そういった空間を作ること、パフォーマンスに興味が湧き、卒業制作ではパフォーマンスと音楽を絡めた作品を作ることにしました。
現在はWEB制作会社で働きつつ、ふたつのバンドをかけもちながら活動をしています。
大学の4年間で学んだことは「自分が一番何をしたいか」という、シンプルな動機が一番大切だということです。
バンドで音楽を作ることは映像をチームで作ることにとても似ていて、それぞれに役割があり、そのどれもが不可欠だということです。
今の自分たちの表現したいことは何か、それに必要な僕の仕事は何か。
あとはシンプルに自分のできることをやるのみ。
ずっと作り続けていけたら楽しいだろうなあと思っています。

作品

  • 1.卒業制作「アレのための装置類」2015年 武蔵野美術大学 卒業制作優秀作品受賞、第21回学生CGコンテストノミネート 2.BOMBORI : 2011年結成。エクスペリメンタルヘヴィサウンドチーム。2014年フランスツアーを成功させ、2015年「FUJI ROCK FESTIVAL'15」に出演。各メンバーが絵画、映像、ダンス、デザイン、写真、建築などを制作する異能集団でもある。 3.BOMBORIセカンドアルバム「PRAYGROUND」CDジャケット 4.BOMBORI MV「【OFFICIAL LIVE VIDEO】BOMBORI - Land(Live at GOKSOUND)」2014年 Dir:Hikari Sakashita(BOMBORI Drumer)

1.卒業制作「アレのための装置類」2015年 武蔵野美術大学 卒業制作優秀作品受賞、第21回学生CGコンテストノミネート
2.BOMBORI : 2011年結成。エクスペリメンタルヘヴィサウンドチーム。2014年フランスツアーを成功させ、2015年「FUJI ROCK FESTIVAL'15」に出演。各メンバーが絵画、映像、ダンス、デザイン、写真、建築などを制作する異能集団でもある。
3.BOMBORIセカンドアルバム「PRAYGROUND」CDジャケット
4.BOMBORI MV「【OFFICIAL LIVE VIDEO】BOMBORI - Land(Live at GOKSOUND)」2014年 Dir:Hikari Sakashita(BOMBORI Drumer)

経歴

武蔵野美術大学 映像学科卒業
2010年度 映像・アニメ・マンガ日曜専科
時習館高校出身

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