言葉と行動で芸術を探求する
芸術学専攻は、美術の歴史に興味がある、展覧会の企画・展示に関心がある、将来、美術の研究をする学者になりたいといった、美術・芸術を社会に発信する面から美術を追求したい人のためのクラスです。授業では、「英文和訳」「歴史論述」「小論文」など、芸術学特有の入学試験のための演習を行なっていきます。
<主な対象大学>
東京藝術大学、愛知県立芸術大学、金沢美術工芸大学、京都市立芸術大学(総合芸術学科)、多摩美術大学、武蔵野美術大学、筑波大学(芸術専門学群[美術史・芸術支援])、群馬県立女子大学(美学美術史学科)、および、同志社大学(美学芸術学科)[推薦入試選抜]、青山学院大学(比較芸術学)[推薦入試選抜]
| 授業日 | [日]9:30~18:00 ※高1生も受講できます。 |
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芸術研究に関する英文の講読です。主に美学・芸術学、美術史関係の英文を取り上げます。専門の英文を精読することで、英語の読解力を高めるとともに、専門研究の方法を身につけます。英文の構造や訳し方のプロセスがわかる教材で学習し、ここで基本的な文法・構文のルールを学びます。
美術史、文化史、思想史を中心に、300~600字の論述演習に取り組みながら、東京藝術大学特有の形式と内容に関する特徴をつかみます。高得点をとるのにどのような勉強法が有効なのかを実践的に確認してもらいます。
1学期:原始から中世を中心に
2学期:近世から現代を中心に

実際に美術館へ足を運び、作品に触れることで、美術・芸術に関する知識・関心を深めます。

美術全集、美術雑誌、専門書、学術論文の読み方や探し方、小論文の書き方などを学んでいきます。2025年度は、アートライブラリー(愛知芸術文化センター)で行いました。

各自興味をもつ作品ないしテーマを選び、調査研究を進めます。定期的に発表を行い、討議を行いながら問題意識を深めていき、その成果をコンクール発表としてまとめます。

たとえば日本美術では、代表的な日本の絵画について画像分析や当時の記録(古文・漢文)を読み解き、作品の見どころを掘り下げて学びます。2025年度は《国宝・源氏物語絵巻》を詳しく取り上げました。
希望者は、日曜専科クラス・午後の時間帯に実技対策を行っていきます。

デッサンと構想案を組み合わせた課題です。デッサン力と柔軟な発想、表現力が求められます。

短時間の中で、基本的なデッサン力、完成度の高さが求められます。

あまり絵を描いたことがない人は、どう手をつけていいか分からない人も多いでしょう。基本的な描き方やコツを指導していきます。

制作者側に立つことでしか気づくことのできない点など、基本的な技術を身につけることで、作品に対する視野を広げます。

制作に使われた素材や技法などを体験することでじっくりと作品への理解を深めます。
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愛知県立芸術大学
芸術学専攻
関西学院大学
美学芸術学専修
加茂高校出身
二次試験に向けて何を勉強すればいいのかが分からなかったのですが、河合塾で先生方にアドバイスをいただいたおかげで小論文の記述力も上がり、苦手な英語も克服することができました。河合塾で勉強したことが自信になり、問題の形式が変わっても落ち着いて解くことができました。私が受験した年は倍率が高く来年以降もその可能性があると思いますが、後輩の方も最後まであきらめず頑張ってください。
名古屋大学 人文学研究科博士前期課程(美学美術史学)修了
愛知県立芸術大学 芸術学専攻卒業
2018年度 芸術学日曜専科
加納高校出身
愛知県立芸術大学の芸術学専攻に進学し、学芸員として就職することができたのは、河合塾で得た学びがあってこそだと感じます。河合塾では、苦手意識のあった英文和訳や長期的な目標を見据えた努力の仕方を教えていただき、受験生としても人間としても大きく成長することができました。また、講習では美術史に関する本や作品図版をたくさん目にする機会があり、大学受験と美術の両方に向き合えた幸せな時間だったと感じています。
河合塾の芸術学クラスの魅力は、受験を越えて学芸員をめざすための基礎的な力を身につけられるところです。たとえば、英文和訳では美術について書かれた英文を用い、英文法や美術用語の丁寧な復習を積み重ね、書き手の主張を正しく理解できる力を培います。また、美術作品を言葉で論述する「ディスクリプション」(小論文対策)では、作品をよく見る観察眼と、それを的確に伝えるための文章力を身につけることができます。これらは、受験を終え大学に入って美術史を本格的に研究するときにも役立つ力ばかりです。
就職した今、当時私が河合塾で学んだことは大いに生かされていると感じます。私は大学院修了後に学芸員として就職しました。現在は主に教育普及と西洋美術の展覧会を担当し、大切な美術作品を守りながら多くの人にそれを知ってもらうための仕事をしています。展覧会の準備も教育普及ワークショップの企画も、まずは自分が作品を丁寧に観察し、欧文/邦文を問わず資料を読むなどして理解し、そのうえでそれを分かりやすく、かつ楽しく伝えるためにはどのような工夫が必要かを考えます。これらに向き合うための素地は、芸術学クラスの学びのもとで養うことができました。将来美術を仕事にしたい人に必要な基礎が学べる環境が整っているのが河合塾の芸術学クラスです。この場所をきっかけとして、皆さんが将来の目標に近づくための力を身につけられるよう願っています。

「ことば」で、美術に立ち向かおうと志す人を、一人ひとりの状況・関心にあわせて、バックアップしていきます。