新宿校Young Artist Program Vol.01 「鈴木星亜 - 絵をつくるもの -」

開催情報〈終了しました〉

会期 2013. 11/18(月)~12/15(日)
時間 10:00-18:00(日祝/最終日は16:00まで)会期中無休、入場無料
会場 Gallery Kart(東京都新宿区西新宿7-14-5 河合塾美術研究所新宿校内 1F)
主 催 Gallery Kart 実行委員会/河合塾美術研究所
協 力 Ai Kowada Gallery
お問い合わせ フリーダイヤル0120-327-414(河合塾美術研究所新宿校)
作家HP http://suzuki-seia.com/

[ご案内]

この度GalleryKartでは、新鋭作家として今最も期待されているペインターのひとりである、鈴木星亜氏の個展「-絵をつくるもの-」を開催致します。鈴木星亜氏(アーティスト・1986年生まれ・2012年に多摩美術大学院油画研究領域を修了)は、多摩美術大学院在学中の2012年にVOCA賞を受賞、三菱アート・ゲート・プログラムやトーキョーワンダーウォールなど、学生時代より数多くの展覧会で入選し、描かれたその独特な画面世界は、多くの時間を含んだ絵画として見る者にインパクトを与え、「絵が見る世界」という奇妙なタイトルと共に各方面で注目を集めています。また鈴木氏は、画家が通常行うスケッチ取材を、あえて、言葉のみで行い、制作の際はその言葉のみを用いて描くという、ユニークなプロセスを採っています。ものを見、記録し、表現する流れの中で、イメージの連続性を捨て、言葉とイメージを断続的に接続することで生まれる不思議な違和感が、魅力的な世界をかたちづくっています。絵を見るのではなく、絵が見る。つまりそれは、言葉とイメージが対話する主体的な「眼」=「絵画」のことであり、今回は、そのプロセス決定に関わる、「絵をつくるもの」に焦点を当てた新作を発表します。また、制作プロセスの一端としての言葉(スケッチ)や、河合塾新宿校周辺の景色を題材にした新作など、鈴木氏の新たな試みをご覧戴ける貴重な展示となります。この機会にぜひ、ご高覧下さい。

この度GalleryKartでは、新鋭作家として今最も期待されているペインターのひとりである、鈴木星亜氏の個展「-絵をつくるもの-」を開催致します。鈴木星亜氏(アーティスト・1986年生まれ・2012年に多摩美術大学院油画研究領域を修了)はこの河合塾の卒業生であり、多摩美術大学院在学中の2012年にVOCA賞を受賞、三菱アート・ゲート・プログラムやトーキョーワンダーウォールなど、学生時代より数多くの展覧会で入選し、描かれたその独特な画面世界は、多くの時間を含んだ絵画として見る者にインパクトを与え、「絵が見る世界」という奇妙なタイトルと共に各方面で注目を集めています。

今回の展示では、絵が見る世界という考えから発展し、「絵をつくるもの」とは何か、を探っています。
そんな鈴木氏に、これまでとこれからをお聞きしました。

しばた(以下、し)

まずは、これまでのことをお聞きしたいと思います。
まず、鈴木さんはなぜ美術の道を選んだのでしょうか?

鈴木(以下、鈴)

もともと美術と文学が好きだったんですが、高校2年の進路希望調査の時に、自分にとって難しい進路を選んだ方が後になって後悔しないんじゃないかと思って美術の道に進む覚悟を決めました。

し)美術に対して、何か目標はありましたか?

鈴)最初のころは、漠然とプロになる、美術でご飯を食べていけるようになりたいと考えていました。

し)予備校時代はどんな制作をされていたのですか?

鈴)結構なにか面白い発想をして描くのが多かったです。人物デッサンで靴だけ描いて未来の車みたいにしたり、自画像で鏡を使わないで、肉眼で見える部分だけ描くとか。
KJ(河合塾美術研究所の塾生展)では、土で覆われた巨大な彫刻?を作りました。

し)鈴木さんは河合塾に通われて、多摩美術大学に入学されましたが、入学されてからどんな制作をされていたのですか?

鈴)僕のいたグループは、学部の2年まで課題があったというのもあって、絵画だけじゃなくインスタレーションや、写真、パフォーマンスなど色々やりました。
フットワーク軽く制作できるようにしておこうと思っていました。
2年の後半からとりあえず一つのテーマで何個か制作してみようと思い絵画を続けてたら、絵画でやってみたいことがどんどん出てくるので現在まで絵画作品が続いているという感じです。
絵画に固執しているという感覚は僕にはないですね。

し)予備校時代から現在までの制作で変わらないものは何かありますか?

鈴)自分ではちょっと分からないですね。先生とか同級生からはあるように見えるみたいですが。

し)今回は普段つけているメモを展示して頂きましたが、メモを取るという制作スタイルは何時頃から始めたのでしょうか?また、きっかけはなんですか?

鈴)メモを取るという制作スタイルは大学院の1年の時からです。それまで作品の制作をする際に写真を使うことが多かったのですが、写真の客観性に対する疑問が出てきて、写真を撮って、その写真と実際に見たときの記憶とのズレを修正してゆくような作業をしていました。ものを見て描くということは、3次元+時間の現実の空間を2次元の平面に置き換えることですから、その置き換え方に正しさなどないんじゃないかと考えていたと思います。
しかし写真の真実らしさというのはとても強くて、どうしても絵をかくときに写真の方に引っ張られてしまいました。また実際に見て描いたとしても、ルネサンスの遠近法の見方に慣れてしまっているので、気づくとその法則にのっとって形をとってしまいます。それで何か良い方法がないかと考えていた時に、ある先生から、言葉とか単語とかそういうので書き留めたらどうかとアドバイスされて試してみたら、文章にして書くのが思いのほかしっくりきたというのがきっかけです。文章で書きとめると、自分の見ている時間の流れや、「木」とか「葉っぱ」といったただの記号として見たり、見ていない空間を無視して断片的な空間として書き留めたり出来るので、ルネサンスの遠近法と違う空間の構造を作れるのだと思います。

写真/鈴木星亜:日々の書き付け(9/1河合塾美術研究所の外にて)

し)メモ(言葉)から絵を描くことについて、今回の展示ではそのメモと絵の間を見ることが出来ますが、鈴木さんはその間にどんなものを見ているのでしょうか?

鈴)僕にとってメモを取るという行為は、カメラでいうレンズの役割みたいなものです。
メモと絵画の間には、僕の精神や身体や絵具、描いている空間などの影響があって、メモを読んだイメージがそのままキャンバスに置き換えられるわけでありません。カメラで言ったらフィルムへの焼き方のようなものでしょうか?今回の展示では、現実の空間とメモ、絵画が見れますが、その3つの間にどうしようもなく生じるズレが、どのように現れてくるのかが興味深いですね。

し)最近の事をお聞きしたいと思います。
所属されているAI KOWADA GALLERYでの個展が記憶に新しいと思いますが、会期中何か印象に残った事はありますか?

鈴)何かとても印象に残ったことはないのですが、ギャラリーとのやり取りや、多くの美術関係者の方が見に来ていただいたりした事とか、一つ一つのことが今後の為の経験になったと思います。

し)どういったきっかけでGalleryに所属することになったのでしょうか?

鈴)予備校で一緒だった奥田君がギャラリストの小和田さんとVOCA展を見に行ったらしく、その時に出品していた作品に興味をもったらしくて彼から連絡をもらいました。それで作品ファイルや作品のコンセプト、実際の作品を見てもらって、所属することになりました。意外なところにきっかけってあるんですね。

し)アーティストとして活動を始めて、何か変わったことはありますか?

鈴)在学中より展示を多く見るようになりました。在学中よりも時間が限られているので、展示に限らず色々と自分から積極的に取り入れないと思考が止まってしまうという危機感があるのかもしれません。

し)今はどんなことを目標にしていますか?

鈴)制作と思考をしていると本当に色々な疑問や試したいことが現れてくるので、それに対して、地道に一つずつ考えて制作してゆきたいです。

写真/鈴木星亜さん、河合塾内にて。

し)後輩の河合塾生に、一言!

鈴)自分を落とす大学は馬鹿だ!と言えるぐらいの自信を持てるよう頑張ってください!

し)ありがとうございました。聞いてから見ると、また別の視点が生まれてきますね。

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Gallery Kart - Young Artist Program Vol.01「鈴木星亜 - 絵をつくるもの - 」展
Artist Interview 2013年秋
インタビュイー/鈴木星亜
インタビュアー/しばたみづき

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