新たなデザイン領域に踏み込もう
デザインの対象となる領域は今や、道具などの具体的な「もの」から、「情報」という抽象的なものにまで広がっています。名市大芸術工学部は、「もの」と「情報」とを結ぶうえでのさまざまな「かたち」のデザインを学ぶ場です。名市大クラスでは、基礎実技力を着実に養いつつ、そうした接点へのまなざしも紹介していきます。
授業日 | [土]13:30~18:00 |
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A1:自分の関心のあるデザイン領域をまず見つけ、さらに掘り下げていくかたちで学びます。1~2年の間、制作課題は選択制(例えば情報環境デザイン学科2年後期では映像制作、楽曲制作、テキスタイル、通信を用いたゲーム制作の中から選ぶ)となっており、3~4年で自分の専門分野を掘り下げます。
A2:産業イノベーション学科は、プロダクト、ビジュアルというように、従来のデザイン領域が中心です。これに対して、情報環境デザイン学科は映像や音響、さらに情報やメディアというように、比較的新しい領域におけるデザインを取り扱います。都市建築デザイン学科は、どちらかといえば工学部の建築に近いかたちで、論考を踏まえたデザインを取り扱います。
A3:受験者の大半は、3年生になって実技対策を始めた人だと考えられます。が、近年実技試験の内容がすべて鉛筆デッサンになったことで、さまざまなかたちで対策がしやすくなりました。前期試験での合格者得点をみると、平均点は二次試験の学科科目(数学・英語)よりも高くなっています。また、後期試験では、募集人数が10名と少なく、しっかりとした基本を身につけるだけでなく、表現力を養うことは不可欠です。
1996年に開設された芸術工学部は、科学技術と芸術の融合をモットーとして理系・文系・芸術系にまたがる、学際的な複合領域として構想されました。この学部の教育には大きく2つの特徴があります。
1つは、新たな分野を含んだ包括的なデザイン教育が行われていること。従来のグラフィック・プロダクトに加え、映像や音響などの分野も含んでいます。
もう1つは、先端技術をデザインに応用する研究が多彩なかたちで行われていることです。ほとんどの実習がコンピューターを介した制作となり、またプログラミングやハードウェア制作も行われています。
なお、建築都市デザイン学科では工学との建築学科と同じく、卒業時に一級建築士、二級建築士受験資格が授与されます。
東京芸大の卒業生および現役学生によって構成されたスタッフが、初心からの実技指導にあたり、例年多数の現役合格生を輩出しています。