新宿校先端芸術表現アートの定義をたえず更新していく先端芸術表現
設置クラス
授業日 |
[月・火・水・日] |
月・火・水 9:30~16:30 日 9:30~18:00(日曜日は本科専科合同授業) |
先端芸術表現科を目指すなら
いま、アートは生きる希望になっていますか?
21世紀がかくも厳しい時代になると誰が想像したでしょう?
「すべての人間はアーティストだ」と20世紀を代表する偉大な芸術家は言いました。
それを受けるように、先端芸術表現科はアートと社会をつなげる活動を開始しました。
多様なメディアで、多様な表現テーマで、個人・社会・時代とコミュニケーションする。
そんな先端芸術表現科の理念・理想は、いま、あなたの心を動かしますか?
わたしたちは、アートに希望と夢を抱き続けます。
学習のポイント
東京藝術大学・先端芸術表現科とは
通常の美大入試では、特定の表現形式(絵画や立体など)やテーマが課せられますが、先端芸術表現科入試は、自分で表現形式およびテーマを自発的に選択して受験することができます。描写や造形に加え、写真、映像、身体表現、音楽、デジタルメディア、その他、あらゆる方法で自分の追求したいテーマを表現することが可能です。現代アートに興味がある、自分のやりたいことを受験にぶつけたい方に適した学科だと言えます。
一次試験(素描または小論文)
素描と小論文のいずれも「自己と他者の関係性」を考えて表現することが求められます。「自己」も「他者」も固定したものではなく流動的です。自分と他者が共に生きている「社会」に目を向け、その社会も変化し得ることを柔軟に考えた上で、自分を表現する。複雑です。しかしこの複雑さこそが現代的表現です。自分の中に表現の根拠を求めつつ、世の中のたくさんの優れた表現を貪欲に取り入れてのトレーニングが求められます。
「個人資料ファイル」
A4ファイル20ページで自分の表現活動を表明するのが「個人資料ファイル」です。内容は、表現活動がはっきりと「作品」になる場合もあれば、人やモノとの関りの記録、メディア探求の過程、将来行いたいプロジェクトだったりと、自由度がかなり高いのが特徴です。一方、自分の表現活動を「画像」と「言葉」によってファイル化するためには、作品制作とはまた別の表現力が必要です。そしてそれは現代で必須な力と言えます。
二次試験(総合実技試験)
総合実技試験の内容は、与えられたテーマと素材で作品制作し、翌日プレゼンテーションを行うものです。テーマも素材も毎年変更するからこそ、試験の場で一番何を表現したいかが重要になります。自分の表現を限られた素材と時間で、悔いなく出せるか。一年の集大成であり、コミュニケーション能力以上に、伝えたいという気持ちが大事な場です。本当に伝えたいことを伝えられる、先端芸術表現科ならではの試験です。
カリキュラム

設置クラス
月曜・火曜・日曜専科 |
[月・火・日] |
月・火 17:30~20:30 日 9:30~18:00(日曜日は本科専科合同授業) |
日曜専科 |
[日] |
日 9:30~18:00 |
先端芸術表現科を目指すなら
いま、アートは生きる希望になっていますか?
21世紀がかくも厳しい時代になると誰が想像したでしょう?
「すべての人間はアーティストだ」と20世紀を代表する偉大な芸術家は言いました。
それを受けるように、先端芸術表現科はアートと社会をつなげる活動を開始しました。
多様なメディアで、多様な表現テーマで、個人・社会・時代とコミュニケーションする。
そんな先端芸術表現科の理念・理想は、いま、あなたの心を動かしますか?
わたしたちは、アートに希望と夢を抱き続けます。
学習のポイント
東京藝術大学・先端芸術表現科とは
通常の美大入試では、特定の表現形式(絵画や立体など)やテーマが課せられますが、先端芸術表現科入試は、自分で表現形式およびテーマを自発的に選択して受験することができます。描写や造形に加え、写真、映像、身体表現、音楽、デジタルメディア、その他、あらゆる方法で自分の追求したいテーマを表現することが可能です。現代アートに興味がある、自分のやりたいことを受験にぶつけたい方に適した学科だと言えます。
一次試験(素描または小論文)
素描と小論文のいずれも「自己と他者の関係性」を考えて表現することが求められます。「自己」も「他者」も固定したものではなく流動的です。自分と他者が共に生きている「社会」に目を向け、その社会も変化し得ることを柔軟に考えた上で、自分を表現する。複雑です。しかしこの複雑さこそが現代的表現です。自分の中に表現の根拠を求めつつ、世の中のたくさんの優れた表現を貪欲に取り入れてのトレーニングが求められます。
「個人資料ファイル」
A4ファイル20ページで自分の表現活動を表明するのが「個人資料ファイル」です。内容は、表現活動がはっきりと「作品」になる場合もあれば、人やモノとの関りの記録、メディア探求の過程、将来行いたいプロジェクトだったりと、自由度がかなり高いのが特徴です。一方、自分の表現活動を「画像」と「言葉」によってファイル化するためには、作品制作とはまた別の表現力が必要です。そしてそれは現代で必須な力と言えます。
二次試験(総合実技試験)
総合実技試験の内容は、与えられたテーマと素材で作品制作し、翌日プレゼンテーションを行うものです。テーマも素材も毎年変更するからこそ、試験の場で一番何を表現したいかが重要になります。自分の表現を限られた素材と時間で、悔いなく出せるか。一年の集大成であり、コミュニケーション能力以上に、伝えたいという気持ちが大事な場です。本当に伝えたいことを伝えられる、先端芸術表現科ならではの試験です。
カリキュラム
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先端芸術表現の生徒作品
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横瀬 さん 東京・女子学院高校
- 現代美術、特にインスタレーションや映像作品に興味があって、観察者ではなく参加者としていられる場所だと判断して志望していました。勉強や研究がしたかったので、そのなかでどこの学部がいいのかなと探しているあいだに見つけた、という経緯だったと思います。
- Q横瀬さんは夏前に小論からデッサンに変えましたが、一次試験対策はどうでしたか?
- わたしと河合塾の講師陣の受験ナイスプレーを挙げるとしたら、受験の追い詰められた状況で小論文からデッサンに試験を変更したことだったと思います。デッサンはずっと楽しかったです。なにを考えていても、画面を通して相手にそれを伝達できさえすればよい、という非言語的な表現の訓練ができたと思っています。
- 芸術作品には個人的な感覚と公共を接続しえる、という観点から物理的なだけではない「現象」を観察するというテーマで、ワームホールのモチーフを掲げて自身の制作をまとめました。代表作を挙げるとするなら、磁力をテーマにして映像、コイル、ドローイングで構成したインスタレーション作品です。「現象」というテーマを物理的な事案から、時空を超えて他者を観測する、というファンタジックな展開をみせる作品でした。
- 夏頃に一次試験を小論にするかデッサンにするか迷っていた時に、「やりたい方にしてください」と判断を一切委ねられて、こいつら、わたしを落としたいのか?と思ったことがあります。でも結局、楽しんで進められる方を選択してよかったし、そうすべきだったと振り返っています。受験のトレンドや傾向と対策というものは、実は関係なくて、いい作品を作れば受かる、という方針は助かりました。
- Qどうすれば合格すると思いますか? 合格者の特徴は?
- 他者の判断基準ではなく自分自身の尺度で自分(もしくは自分の作品)になんらかの信頼を置けるかどうか、ではないでしょうか。
- 浪人期間は自身の精神の寛解期間でもあったと思います。乗り切ろうと思いつつ寝たりするのがいいです。もしくは、問題が起こった時に、自分じゃなかったらどう判断していたか考えることがありました。あなたはどうするか、と問われた時に困惑するならば、わたしではなかったらどうするのか、と検討する迂回経路を辿ると良かった記憶があります。
- 色々なもの、感覚、知識、気分、方法、戦略、言葉、表現、人、もの、作品、動植物、時間、場所、空間、天気、とかを、知ったり認識するといいだろうと思います。自分の選択が、消極的で受動的な姿勢としてのものではなく、戦略としての、もしくは、賭けとしての選択ができればいいだろうと思います。
R.A さん 埼玉・西武学園文理高校
- 当初は演劇に興味がありましたが舞台にまつわる技術を学びたいわけではなく、メディアや舞台表現自体への言及や反省に興味がありました。そこで調べたところ興味範囲をカバーしてくれそうな場所が先端科だったので志望するにいたりました。
- 講師の方が講評のときに歯に布着せぬ言い方をしてくるところ、教示ではなく開拓してくれるところ。
- 「変身」をキーワードに、自分の身体からズレ続けて生き延びていく方法を探すというようなことをテーマに制作していました。代表作は最後に制作した「友人になりきる・存在をケアする」ドキュメンタリーだと思います。
- 月並みですが、自分の立場やバックグラウンド、したいことしたくないこと、について客観的に自覚すること。試験においてもポートフォリオ制作においても。
- Q受験対策で難しいことがあるとしたら、何でしたか?
- わたしは分かりやすすぎる文章を書く人だったので、印象に残る、掴みのある文章を書くことに苦戦しました。
- 受験当日、問1を回答してる最中に受かるかもって思いました。
- JR新宿駅から河合塾に向かうまで、歩く人は速いし、ゆっくりな人はナンパかキャッチばかりだし、高いビルで空見えないし、風が刺々しいです。10分くらい滅入りながら歩いて、登校して、制作すると、だんだん、無下にされていると思うような生活のことばかりではなくて、そこに対する抵抗や温存が生まれます。それは、うれしいことだと思います。希望とはまた別かもしれないですけど、私が生きるためには必要でしたし、必要な人がいると思います。
福原カミーユ美佐子 さん 東京・都立三田高校 
- Q福原さんは6月から先端科受験を始めて現役で受かりましたが、なぜ?
- 私は塾に入る前からストップモーションをやりたいと決めていて、それを貫いたので短期間で一個のことに集中出来たからなのかなと思います!
- Q一次対策、デッサン経験がなかったけど、不安ではなかった?
- 結構不安でした。ギリギリまで自分に似せることが全然できなくて、その時は焦りました。でも期間が短かった分すごく集中ができた気がします。 一番手応えを感じたのは、12月の後半です。
- 人種や国籍をテーマにして制作をしてました! 自分はフランスと日本のハーフで小さい頃から中国に住んでいたので、日本とフランスでの葛藤などを作品にしたりしました。 今はそれを続けながら違うテーマで制作してます!
- Q福原さんは基本的にいつも楽しんでいたように見えますが、制作は楽しかったですか? 辛いことはありましたか?
- 昔から何か工作したり作ったりするのが好きで、制作はすごく楽しかったです!辛かったことは他の受験生に比べて美術の知識が全くなかったことです。入った当時は、アーティストとか有名な作品とか全然知らなくて、どうやって展示したり、テーマはどういう感じで作品にすれば良いのか全くわからなかったり、話についていけなかったことが一番辛かったです。わからない時は先生にどうすれば良いか聞いたり、調べたり、辛い時は美味しいご飯食べて、お風呂で熱唱すると気分が晴れます!
- 先生たちがほんとに最高です。話しやすくて、面白いです。ちゃんと一人一人に寄り添ってくれているのがすごく分かるし、だから先生から言われたことは全部的確で「たしかに!」って毎回刺さってました。もう一年やりたいくらいほんとに楽しかったです。