ポケットからスマートフォンを取り出せば数秒でシャッターが切られ、
小さなドローンを飛ばせば手軽に見たことのない俯瞰図が得られる。
人類史上これほどたくさんの「写真」が撮られている時代はありません。
日々美術を営むなかでキャンバスに向かい描画する作業に対し、写真を撮る行為は
時として無意識で無関心、ただ記録することになりがちだったりします。
撮影することを英語では「Photography」と言います。
その語源は、ギリシャ語の「フォトス(光)」と「グラファイン(描く)」。
写真を撮ることは、すなわち「光で描く」ことなのです。
今回展示される「写真」は、最も原始的な形といえる「ピンホールカメラ」で撮影されました。
針穴を通って箱の中に入った光と少しの化学反応で描かれた作品です。
デジタルガジェットを自在に操る現代の学生たちが、融通の効かない原始的な
アナログの仕掛けを通して見出した風景を、この機会に是非ご覧ください。
開催情報
会期 | 2015.6/22(月)~7/12(日) 10:00~18:00(会期中無休/日曜・最終日は16:00まで) <入場無料> |
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会場 | 河合塾美術研究所新宿校 Gallery Kart 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-14-5 河合塾美術研究所1F |
お問い合わせ | 0120-327-414 |